☆シャトルの基礎知識
正式にはシャトルコックという。
 シャトルは水鳥(ガチョウ)の羽根、台(コルク)、羽根をつなぐ糸などで構成される。
羽根の枚数は16枚、重さは4.74g〜5.50g。コルク部分が約2gで、残りが羽根や糸、接着剤の重量となる。*
羽根の長さは先端から台の上まで62〜70mmで同じ長さで統一する。台の直径は 25〜28mmで底は丸くなっている。

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[飛行特性]
 打たれた直後のシャトルは一瞬潰れた形になり、少しずつ元の形に戻っていく。このときの復元力と同時に、受け手から見て時計回りに回転して 飛んでいく。
世界中のメーカーが同じ向きに羽根が植え付けられており、右利きのプレーヤーがカットしたときに回転が増えるようになっている。
[環境特性]
 シャトルは「重いほど飛ぶ」特性があるので、夏場は高温で、空気抵抗が少ないのでよく飛ぶ傾向である。
湿度にもよるが、気温が1℃変わると5cm程度飛距離が変わる。買いだめはやめて、その季節に適した番手のシャトルを使おう。
 ビッグタイトルの試合で使用されているヨネックスのシャトルについていえば、7段階に分かれており、番手の小さいものほど高温対応となっている。 1番は33℃以上、2番が27〜33℃、3番が22〜28℃、・・・7番が7℃以下。岡山周辺では春・秋は3番、夏は2番、冬は4番が通常使われている。
[余談・・・]
 シャトルの値上がりが激しいように感じる・・・と思っていませんか?
シャトルの羽根の部分を生産するのは中国。中国の食生活が変化し、ガチョウやアヒルの肉より牛肉にシフトしていることや、人件費の高騰などで 以前よりシャトルの価格上昇につながっている。
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*競技規則:第2条・第1項
 シャトルは天然素材と合成素材の両者を組み合わせるか、いずれか一方から作ることができる。 ただし、どの素材で作られたものでも、コルクの台を薄い皮で覆ったものに天然の羽根をつけたシャトルと 同様の飛行特性がなくてはならない。

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2010.8/31掲載
2019.1/8再編集