ラリーで相手の苦手を探る[7カ所を見極める]
シングルスでのねらいどころは、フォア奥・バック奥・フォア前・バック前・フォアサイド・バックサイド・ボデイの7カ所。相手の苦手なのはこのうちどこか、
ラリーを続けながら見極めよう。とくにボディは長身選手を始め、多くの選手が苦手な箇所。
最初からはねらわずに、終盤の勝負所でプッシュなどでしかけると得点につながりやすい。流れをつかむときにも有効になる。
●相手の苦手なのはフォア奥かバック(ラウンド)奥か
相手が初心者ならラウンドに追い込むのが攻め方のセオリーになる。これは、腰を回転させながら右足を大きく後ろに下げるという、日常では
あまりない動きをするので初心の頃は苦手だ。ただ、慣れてくると人によってはフォア奥が苦手になることがある。フォア奥は足が開きやすく、そのまま
下がるため、打球の下にしっかり入れないことが多い。力強い球が打てなかったり、打った後に前に出る動きが遅れるためだ。
相手がとちらを苦手とするかチェックして攻めていこう。
ラリーで相手の苦手をつく[ストレートとクロスの使い分け]
相手の弱点が分かってきたら、ラリーをしながらそこを突いていこう。このとき弱点ばかりを攻めるのではなく、球種・コースを組み合わせて
相手を迷わせて崩しながら弱点を突く。ストレートとクロスをうまく使い分けていこう。
クリアー、スマッシュ、ロブ、ドライブなどの基本のコースはストレート。クロスより距離が短いぶん確実にコントロールしやすい。
クロスは相手を左右に振れるので、より攻撃的になる。余裕があるときや相手を追い込みたいときに使おう。
ただ、距離が長くなるので奥まで飛ばしきれない初心者は気をつけること。
●コースを読ませず、逆をつく
相手をコート奥に追い込んで、戻りが遅くなったら空いたスペースをねらうのがシングルスのセオリー。
基本は、斜めに動かしながら、[クロスを警戒させながら]タイミングを見て前後に動かすと効果的。コースを読ませず、相手は足が
止まりがちになる。
ラリーがよどみなく繋がっているときは、相手もコースを読んでいる。「プッシュと見せて落とす」や「ヘアピンと見せて奥へ」など、
どこかで相手の足を止めるショットを入れたい。
※「プッシュと見せて落とす」には、ラケットを立ててネット前に入ることで、プッシュとヘアピンの打ち分けができる。
※「ヘアピンと見せて奥へ」は、ラケットを寝かせてネット前に入りヘアピンと思わせ、打つ瞬間手首を返してロブを打つ。