ビギナー上達の道「ミスの原因は」
 部活に休まずに参加し、3ヵ月後に臨んだ公式戦(ジュニア予選)。それなりにトレーニングを積んで コートに立ったはずなのに大半の選手は「緊張した」「動けなかった」「まだまだだなあ」と反省する結果となったことだろう。
その後、暑い夏を頑張って練習し、今度こそはと迎える地区大会。結果的がでればよいが、すぐに負けてしまえば 「くそ、おもしろくない」とか「勝てとったのに・・・」と再び反省。
でも、ここで見方を変えてみよう。
トーナメント戦では優勝者以外はみんな[一度の負け]を味わうことになる。
なんで負けたのか自分に問い直すことが大切なのだ。答えはたいていが「自分から勝手にミスをした」 「決め球をミスった」という。「なぜ勝手にミスをしたのか」さらに自問してみると多くの場合が納得のいく 答えは返ってこない。なぜか、自分では決めに行ったつもりだから・・・
 試合を見ていて推測すると、ミスの原因は「狙いすぎ」と 「力み」がほとんど。
技術レベルの差を別にすると、「できるだけライン際に」「できるだけ角度をつけて」「できるだけ速いショットを」「決めてやろう」 とするハズ。この「狙い」は「欲」なので、欲が強すぎると「相手コートの四隅のライン」「ネットの白帯の際」しか狙えなくなってしまう。 ビギナーには特に力んだ上にこの狭い相手コートで勝負をしてしまうことになる。
力んだショットの精度は低下し、「なんで!」とさらに落ち込みミスショットの連発に陥る。やがて「力み」や「緊張感」は恐怖に変わる。 足が動かない、頭が真っ白になる。一生懸命練習してきて思い入れが強い人ほどはまっていくジレンマだ。
「狙いすぎ」「力み」は自分の問題だが、原因は「相手」にある。
 「バドミントンは時間の制約のない対人ゲームである」という原点で試合をしよう。ビギナーの陥る「この一本」に全力を傾けるのではなく、 羽根を打ち合う原風景を思い出して、返されたら打ち返せばいいと割り切っていこう。勝手にミスをしたのではなく、 それは相手がいたから起こった出来事なので、相手コートのど真ん中にも恐れずに打ち返せば良い、返されたらまた打ち返せばいい だけの話なので、少しはバドミントンを楽しんでみよう!

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