パリ五輪 DATA BOX(2)
<3> 種目別メダル獲得数ランキング
 種目別のメダル獲得数の上位国を見ると、5種目中4種目が中国が1位。
特に女子複は中国の独壇場。アトランタ大会からロンドン大会まで5大会連続で金メダルを獲得している。
 唯一、男子複のみ、韓国とインドネシアが1位を争って、現在韓国がトップ。韓国は、金と銀メダルを各2個、銅メダルを3個 獲得している。
[種目別メダル獲得数ランキング]
順位/ 種目 男子シングルス  女子シングルス   男子ダブルス   女子ダブルス   混合ダブルス  
1位 中国 9 中国 11 韓国 7 中国 13 中国 9
2位 インドネシア 7 インドネシア 4 インドネシア 6 韓国 7 インドネシア 
韓国  3
3位 インド 3 中国 5 日本 2 デンマーク
イギリス 2
デンマーク
マレーシア 4

<4> 日本のメダル[20年目で悲願のメダル]
 日本が五輪でメダルを手にしたのは、参戦して20年目の2012年ロンドン大会。女子ダブルスの藤井瑞希/ 垣岩令佳が決勝まで進み、敗れたものの見事銀メダルをつかみ、日本バドミントン界に大きな自身をもたらした。
 その後、リオ大会では高橋礼華/松友美佐紀が悲願の金メダル。決勝でのファイナルゲーム16-19からの奇跡の連続5ポイントは 今でも記憶に残る。
 また、女子単の奥原希望も銅メダルを獲得し、日本は同一大会で初めて複数のメダル獲得を達成した。
 期待された東京大会では、日本勢はメダルのプレッシャーに押しつぶされて苦戦、そんな中で混合複の渡邉勇大/東野有紗が、 3位決定戦で香港ペアとの接戦に競り勝って銅メダルを獲得した。

<5> 日本の五輪出場状況[5種目はアテネ大会が初]
 バルセロナ大会から毎回10人前後の選手が出場している日本。最多は東京大会の13人。
 1990年~2000年代頃は、5種目そろって出場は叶わず、初めて5種目出場したのはアテネ大会。ただ、結果は女子単の 森かおり一人のみ。危機感を覚えた日本バド界は、ダブルスの神様といわれていた韓国の朴桂華氏を監督として招聘、選手強化に塚らを入れ始めた。
[日本選手の出場種目・人数]
*は単複・混合複を兼ねた選手を含む
 開催都市   人数  MS WS MD WD XD
1992 バルセロナ  11   2   2   4*  6*  - 
1992 バルセロナ  11   2   2   4*  6*  - 
1996 アトランタ   7   1   2   0  4  0 
2000 シドニー   9   2   3   0  4  0 
2004 アテネ  11   2   3   2  4  2*
2008 北京  10   1   1   4  4  0 
2012 ロンドン  11   2   1   2  4  2 
2016 リオ   9   1   2   2  2  2 
2021 東京  13   2   2   4  4  2*
2024 パリ  12   2   2   2  4  2 

<6> 日本選手の最多出場は3大会連続[最多試合数は渡邉勇大]
 バルセロナ大会から東京大会の8大会中、日本から出場した選手は延べ81人。そのうち最多連続出場を記録したのは 男子単複で活躍した舛田圭太(現日本協会)、佐藤翔治(現NTT東日本コーチ)の2人が達成した3大会。
 現役選手では、リオ、東京に続いてパリの出場権を獲得している山口茜が、最多記録に並ぶ予定。
 また、五輪における個人の最多試合数は、東京大会で男子単と混合複に出場し、ひとり10試合を戦ったのが渡邉雄太。 渡邉に続くのが、計8試合を戦った4名、水井妃佐子、遠藤大由(現BIPROGYコーチ)、山口茜 奥原希望だ。

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