パリ五輪 DATA BOX(1)
<1> オリンピック出場国[出場人数は約172人]
 2024年7月の開幕が、あと1ヶ月と近づいてきたハリ五輪。日本代表の応援やテレビ観戦を楽しむための情報を知り、パリ五輪を楽しもう!
 バドミントンが五輪の正式競技として採用されたのが1992年のバルセロナ大会(スペイン)。 出場は日本を含む36ヵ国・地域から177人の選手が参加した。
 この時、最も多く出場者を輩出したのは中国とインドネシアの13人。次いで12人の韓国、デンマーク、イギリス。
日本からは、当時の日本代表11人が参加した。
 次の1996年のアトランタ大会では37ヵ国・地域から歴代最多の192人が参戦したが、それ以降は毎回172人前後の出場人数となっている。
 最初のバルセロナから東京まで、8大会連続で出場選手を輩出しているのは18ヵ国。また、一大会で出場国・地域が最多だったのは、 2012年ロンドン大会の51ヵ国・地域からだった。
[8大会連続出場国]
オーストラリア フランス 日本
ブレガリア ドイツ マレーシア
カナダ イギリス 韓国
中国 香港 スウェーデン
デンマーク インド タイ
フィンランド インドネシア アメリカ

<2> メダル獲得数[ロンドン以降はメダルが分散]
 バドミントン競技の過去8大会のメダル総数は121個で、強豪の中国が合計47個でダントツ1位。
[国・地域別メダル獲得数]
  国    金   銀   銅金  合計
1位  中国    20   12   15   47 
2位  インドネシア   8    6    7   21 
3位  韓国   6    7    7   20 
4位  デンマーク   2    3    4    9 
 マレーシア   0    6    3    9 
6位  日本    1    1    2    4 
7位  イギリス   0    1    2    3 
 インド   0    1    2    3 
9位  台湾    1    1    0    2 
10位  スペイン   1    0    0    1 
 オランダ   0    1    0    1 
 ロシア    0    0    1    1 
 中国、インドネシア、韓国と4位以下の国ではメダル数に大きな差がある。
これは1990~2000年前半まで、3ヵ国が各種大会で猛威をふるっていたことを示している。が、2000年後半以降は勢力図が変わり始めた。 これを示したのが次の表だ。
[強豪3ヵ国のメダル推移] 2大会の合計で示している
大会名 '92バルセロナ
'96アトランタ 
'00シドニー
'96アテネ  
'92北京
'96ロンドン  
'92リオ
'96東京  
メダル 金 銀 銅 総数 金 銀 銅 総数 金 銀 銅 総数 金 銀 銅 総数
中国 1 2 6  9 7 2 4 13 8 4 4 16 4 4 1  9
インドネシア 3 3 3  9 2 2 2  6 1 1 1  3 2 0 1  3
韓国 4 3 1  8 1 3 2  6 1 1 2  4 0 0 2  2

 ところが、2000年以降は、オリンピックの結果も変動してきている。
 上位国に皮ってメダルを増やしているのが日本、インド、台湾。
 日本は、12年ロンドン大会で藤井瑞希/垣岩玲佳の銀メダルを発端に、リオ、東京でもメダルを獲得。 インドもロンドンから3大会連続、台湾は東京で2個獲得している。

 パリ大会は、地元フランスや強豪デンマークを中心とした欧州選手らの奮闘が期待される。ビクター・アクセルセン(デンマーク)や キャロリーナ・マリーン(スペイン)といった世界トップのメダル候補もいるだけに、アジア勢も安泰ではない。

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