☆「ゾーン」ってなんだ?
集中が高まった状態がゾーン
 スポーツ選手が、素晴らしい結果を出したときに「ゾーンに入った」などと言ったりするが、この「ゾーン」とはいっったい何なのだろうか。
 ゾーンとは、集中が極限まで高まった状態のことで、我を忘れてそこに没頭しているようなことをいう。
例えば、サッカーのPKや、野球の9回裏ツーアウトで迎えたバッターボックス(2023年のWBC決勝など)など、ここで勝負が決まるというような場面で しっかりゴールを決めたり、ホームランを打ったり(逆に最後に討ちとったり)できるのは集中しているからだ。
バドミントンでも、ファイナルゲームの28点、29点と追いつき、あと1本でギリギリの勝負が決する場面などを想定してみよう。
 集中状態にあると、ねらい通り、思い通りに体が動き、今やることに全神経が注がれていて、それ以外のことに影響を受けないのだ。
集中状態にもっていくには
 試合では、観客席から相手の応援の大声援が聞こえてきたり、勝ち負けを気にして力んでしまったりして、いつも通りの動きができないことがある。
 そこで、スポーツ選手などは、ゾーンに入る方法を自分なりに工夫している。「ルーティーン」もその一つだ。
シュートの前やバッターボックスに入る前にいつもと同じ動作をすることで、まわりの環境が変わっても、いつも通りに動けるようにもっていくのだ。
 アスリートたちは、自分に合った集中法を独自に見つけ、実戦している。
一流選手のルーティーン
 一流選手は、どのようなルーティーンをしているのだろうか。お気に入りの選手の試合前や、蹴る直前の行動を注意深く観察し、 それを参考にして、自分のルーティーンを作ってみては!
集中とリラックス
 勉強中に親や他人からの言動に「うるさい!」などと言って気持ちをぶつけてしまったことはないだろうか。
集中している状態が続くと、ストレスが溜まり、気持ちのコントロールがでいなくなる。
 体を動かすことが少ない昨今の児童生徒たちは、勉強・塾や習い事、合間にゲームやスマホなどに夢中になり、体が疲れないから食が細く、 睡眠も浅い・・・という状態になりがちだ。
 さすがに、真面目に部活動に取り組んでいる人たちは、そこまでではないと思うが、イライラをコントロールできれば、いろんな場面でより高い効率を 期待できる。
 集中と表裏の関係にあるのが「リラックス」だ。勉強に集中する時間とともに、スポーツでおもいきり体を使って、 よく眠って体を休める時間を確保することで、うまくバランスをとろう。
 集中とリラックスの関係は、自律神経のはたらきで説明できる。集中しているときは「交感神経」が優位、リラックスしているときは「副交感神経」が 優位になる。体をほぐしたり、深呼吸したりすることは、自律神経のバランスをとる効果がある。
リラックスの方法
●呼吸を使ってリラックスする・・・口から息をゆっくり吐き出しきり、次に、口を閉じて鼻から息を吸い、空気をいっぱい溜める。これを2〜3回繰り返す。
 また、風呂に浸かって歌を唄うなど、声を出すことでも自然と深い呼吸につながる。お腹から声を出すように意識しよう。
●肩を使ってリラックスする・・・体をいったん思いきり緊張させてから、すっと緊張をほぐすと、うまくリラックスできる。
 肩は特にガチガチにこわばりやすい部分なので、この方法でリラックスしよう。
背筋を軽く伸ばし、息を吸いながら(耳に肩を近づけるようなイメージで)両肩を上げる。→ 息を吐きながら、両肩をストンと落とす。
しばらくそのままで自然な呼吸を続ける。
(^_^)体をうまく動かして、イライラをコントロールしよう!

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