☆イメージトレーニングの効果は?
スポーツが上手い人の脳とは
私たちの体は、「こう動いてね」という脳からの指令によって動いている。そのため、うまくプレーするためには、
脳からの正しい指令が必要だ。
たとえば、体操で前転をするときに手を着くタイミングが遅すぎたり、床を押す力が弱すぎたりして、
前転ができないことがある。
これは脳から間違ったタイミングや強さの指令が体に送られたためだ。つまり、スポーツずうまい人は、
指令を上手に出せる脳をもっているのだ。
見るだけでうまくなる?
では、脳から上手に指令を出せるようになるには、どうすればいいのだろうか。
たくさん練習するのもいいことだが、もう一つ、上手い人を見る見るという方法もある。
脳は、他の人か運動しているところを見ると、その運動をまるで自分が行っているかのように活動する。
つまり、上手い人のプレーを見ると、上手い人の脳の指令が自分の脳の中で体験できるのだ。このような脳の働きを
ミラーニューロンシステムという。
このミラーニューロンシステムは、自分ができない運動を見ているときは働かない。
あまりにも上手すぎる人を見ても働かないので、トップ選手のプレーを見ることも大事だが、
自分より少し上手い人のプレーを見ることも上達のコツだ。
脳は現実と創造の区別がつかない
人間の脳は、想像で体を動かしたことと、実際に体を動かしたこととの判断がつかないといわれている。
イメージトレーニングの効果は、こうした脳の特性を利用し、実際に体を動かすことなく、
動いている様子を思い描くことによって技術を高めるトレーニング法だ。
イメージトレーニングの効果は、多くの実験によって裏付けられている。
イメージトレーニングも上達できる
イメージトレーニングは、やればやるほど上達する。
オリンピックを控えたスピードスケートの選手たちが、レース本番を毎日イメージするというトレーニングを行っていると、
最初はイメージする映像は白黒でぼやけていたものが、訓練するうちに次第に鮮明になり、色もカラーで見えるようになってきたという。
氷の感覚や風や匂いまで感じられた選手もいたそうだ。
みんなも、イメージトレーニングを取り入れることで、スポーツの能力を上げてみませんか!
(^_^)わざと思い違いをする
試合などであと1点とれば勝てるという場面になったとする。ここで「勝ったな〜」と思うとたいてい負ける。体験した人も
いるのでは?
この時は、「よし、あと2点で勝てる」と想像してみよう。自分の中でわざと思い違いをしておいて、最後まで平常心を保つという戦術だ。
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