パリ五輪への道[レースの仕組みと選考規定]
 2024年7月に開幕するパリ五輪。世界各国のトップランカーたちが、ここに向けて1年にわたる五輪レースを戦っている。
五輪の出場枠を手にするための選考規定やレースの仕組みを見てみよう。

[パリ五輪~バドミントン競技] 2024年7月27日~8月5日 [会場:ボルト・ド・ラ・シャベル・アリーナ]
種  目  選手数 出場可能数
男子シングルス 38名 ランク1~16位内に
2名以上いる場合
順位は問わず1名以上
がいる場合
2名

1名
女子シングルス 38名
男子ダブルス 16ペア/32名 ランク1~8位内に
2組以上いる場合
順位は問わず1組以上
がいる場合
2組

1組
女子ダブルス 16ペア/32名
混合ダブルス 16ペア/32名

[五輪出場枠の算出方法] レース期間:2023年5月1日~1年間
 BWF(世界バドミントン連盟)主催の国際大会で得たポイントで構成するオリンピック選考ランキングを採用。
▽対象大会
団体戦・・・トマス杯ユーバー杯、スディルマン杯
個人戦・・・世界選手権、BWFワールドツアー(Super 1000~100)
      国際チャレンジ、国際シリーズ、フューチャーシリーズ
      アジア選手権などの大陸別選手権(団体・個人)
      その他(BWFの事前認可がある大会)
▽ランキングポイント例
グレード1:世界選手権、オリンピック・・・優勝13000・準優勝11000・4強9200・8強7200・16強5200・32強3200
グレード2:Super1000、アジア選手権等・・・優勝12000・準優勝10200・4強8400・8強6600・16強4800・32強3000
      Super100・・・優勝5500・準優勝4680・4強3850・8強3030・16強2110・32強1290
グレード3:国際チャレンジ・・・優勝4000・準優勝3400・4強2800・8強2200・16強1520・32強920

[2枠目は激しい駆け引き] 五輪出場枠数には各国に制限がある
 3名以上のトップランカーが在籍する強豪国では、自国内での争いにも勝たねばならない。 上表の通り各種目とも1ヵ国・地域で最大2枠の制限があり、例えば、男子単は16以内に2名以上が入っている国・地域のみ 2枠が確保できる。5月現在でこれに当てはまっているのはインドネシア、中国、日本の3ヵ国のみ。
(日本の場合 3位:奈良岡、13位:西本、14位:常山 で、奈良岡・西本が圏内、常山は出場できない)。
 出場枠は個人に割り当て
 2024年4月30日付けのオリンピックポイントで出場条件をクリアした選手に出場枠が与えられる。

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