ショットの打ち分け・考え方 <5>
このシリーズでは、シャトルを打つときに覚えておくべき考え方や、見直していきたいブレーを確認している。
前回から「〔サイド〕の対応」を考察してきた。
引き続きハーフ球の使い分けと強化について見ていこう。
〔考察4〕ハーフ球を使い分ける
レベルが上がるにしたがってラリーの中で大事になってくるのが「サイドからのハーフ球の処理」。
最初の頃は、サイドに打たれた球を「コート奥に上げる」「ネット前に落とす」の二択になりがちだ。
強くなってくると、さらにハーフ球で落とす、流すといった選択肢を使ってくる。例えば、相手とのドライブ勝負に付き合わず、さっとハーフ球で流したり、ネットより下からも
ヘアピンではなく”つなぎ球”として、相手に打たれない高さと速さで落とすなどのバリエーションが多い。
特にダブルスでは、サービスからの3打目の処理などでハーフ球を使うシーンが増える。練習時からサイドでのハーフ球、つなぎ球の質にこだわるようにしよう。
〔強化〕サイドレシーブで逆をつく
ここでは、シングルスで使えるサイドへのレシーブの戦術を見ていこう。
● 相手のストレートのカットやレシーブを、クロスロブで返す。
レシーブがこのクロスロブを使うタイミングがポイントになる。試合の前半からすぐに打ってしまうと相手は警戒しない。通常のサイドの対応は基本的にネット前、ストレートで
構わないが、相手がこちらのレシーブを予測するようになった時に鋭いクロスレシーブを打つと効果的。
駆け引きをうまく使えるようになれば、戦術の幅も広がってくる。
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