ショットの打ち分け・考え方 <4>
 このシリーズでは、シャトルを打つときに覚えておくべき考え方や、見直していきたいブレーを確認している。
前回までに、「目線の注意」と「強化方法」をみてきた。
今回は〔サイド〕の対応について見ていこう。あまり考えることの無いサイドの動きや打ち方に変化を加えるだけでも プレーの幅、戦術の幅が広がる。
サイドの対応ができるようになるとラリーがつながり、無駄な失点を防ぐことができるので頑張ってみよう。

〔考察1〕打点の違いでショットの質が変わる
 サイドの対応でまず考えるのは”打点”だ。レシーブ位置はラケットを持った手が、体の真横から10〜20センチ程度前が理想といわれている。 特に ショートレシーブでは この打点を意識すること。
 また、ドライブレシーブにしても、ロングリターンにしても、 サイドでのレシーブの打点は体の前が基本になる。
これは、シャトルに押し負けないことと、打ち分けがしやすいからだ。
 スマッシュを取るときには打点が自然と前になるのも同じ理由だ。レシーブでも相手の強打に押し負けないために、前でとらえることを意識しよう。

〔考察2〕サイドのレシーブは焦らずに対応する
 サイドレシーブをミスする要因の一つは、相手からのスマッシュの対応に焦ったり、身構えてしまったりすることだ。
強い球が来ると思って力んでしまうと、スイングが 安定せず、面がずれて浮いたレシーブになりがちだ。反応も遅れてしまい、対応が後手になることも多い。
返せないかも・・・というマイナスな考えよりも 「返せるだろう」くらいの余裕を持って構える方が 案外レシーブはうまくいくもの。

〔考察3〕クロスとストレートの打ち分けを考える
 サイドレシーブの打点を前にする理由はもう一つ、それはクロスとストレートの打ち分けがしやすくなること。
 打点を前にすれば 伸ばしたラケットの面が内側に向くので、ショートレシーブであれば大きくテークバックをとらなくても、ラケット面を 合わせるだけでクロス方向へ打つことができる。
面の角度を正面に向けて当てればストレートに返球できる
ので、相手からすると返球コースが読みにくくなる。

 

 横で打点を合わせると手首をこねすぎて力加減やコントロールが難しい。

▽ハーフ球の使い分け、強化に続く

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