ノック練習(シングルス)
 ノック練習はフィジカル強化、選手の体に負担を与え、フィジカルを鍛えるのが目的だ。男子シングルスのラリーで10〜20秒、 女子ダブルスで30秒ぐらい。21点×2ゲーム勝負と仮定して、42〜60回のラリーが展開され、その5〜7割ぐらいが10〜20秒ということだ。 若干強度をつけて30秒のノックを一人30セットぐらいが目安。4カ所に球出しの場合は20秒。


[1]逆N字ノック・・・タテの動きを強化する
 「ストレートスマッシュ→前に詰めてネット→クロスに下がってストレートスマッシュ→前に詰めてネット」N字型に動くスタンダードなノック。 ノッカーは前後の動きを強化するために速いテンポで球出しをする。フォア奥スタートとバック奥スタート(N字ノック)両方行う。
 練習者は、ネット前へはヘアピン、ブッシュ、ロブ有りで、少しでも高い打点で取ろうとする意識が大事。

アレンジパターンとして、X字ノックがある。「クロススマッシュ→クロス方向に前に詰めてネット→真後ろに下がってクロススマッシュ→クロス前に詰めてネット」  を繰り返す。あくまでも基本の逆N字ノックの補完としてやろう。

[2]崩し球からフィニッシュへ
 「フォア奥からクロスカット→横に動いてラウンドからストレートスマッシュ→前に詰めてプッシュ」バック奥スタートの逆コースもやる。 ・クロスカットはしっかり沈める→・スマッシュはストレートをしっかり狙う→・プッシュで確実に決める、プレーのクオリティーを高める練習である。

[3]ネット前からの展開
 「ネット前に球出し→ヘアピンで返球→ノッカーがロブ(左右ランダム)→クリアかカット」。 攻撃=スマッシュではなく、奥深く上げられた球をスマッシュしてもなかなか決めることはできない。そんなときコートの後ろから 高い位置でシャトルを捉え、攻撃的なクリアや相手を崩すカットを自由に打てるようにする。

[4]コの字ノック・・・連続攻撃の意識を高める
 ネット前の決定力を高めるノック。
 「ネット前でプッシュ→横移動してプッシュ→ストレートに下がってスマッシュ→前に詰めてプッシュ→横移動してプッシュ→ストレートに下がってスマッシュ」。 スマッシュから素早く前に詰めてブッシュ、またはブッシュで崩し甘い返球をスマッシュで決める練習である。 ノッカーからの奥に深い球が来たときはハーフスマッシュなどで対応しよう。

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