[続]磨く、極める、バックハンド
今回はトップ選手のグリップをチェックしてバックハンドのテクを身につけよう。


[武下利一選手] バックハンドでストレートに押し返す場合は、面にしっかりシャトルを当てさえすれば奥まで返球できるので、普段どちらかというとクロスレシーブが しやすい握り方で持つようにしている。
親指の位置はクロスへのレシーブやハイバックが(1)、ロブを打つときは(8)。バックハンドで力を入れたいときは 親指と人差し指ではなく、主に小指をキュッと強く握るようにしている。
ハイバックは人差し指を伸ばして握っている。


[保木卓朗選手] バックハンドは基本的に親指をグリップ面(1)と(8)の間にある角の部分に当てて握っている。
指の先端から手のひらまでしっかりグリップ面に 押しつけている。
ただ、ずっと同じ位置を握り続けるのではなく、レシーブ状況により親指をずらしながら押し返しやすい握り方にしている。


[小林優吾選手] ダブルスがメインなのでフォアとバックを素早く持ち替えることが重要になるので、持ち替えしやすい位置(4)に親指を当てている。
ドライブには(3)の角に親指を当てている。



バックハンドでロブを打つコツ
 ネット前からコート奥へ大きく高く打ち上げる。スイングはコンパクトに、コースを読まれないように同じフォームで、振り出すときに面を変えて打てるようにしておく。

バックハンドのレシーブ
 大振りは禁物。速いラリーを展開するにはコンパクトなスイング。遠くにとばすのはタイミングが重要。 レシーブ時の足のスンンスハは利き足を少し引いた状態で、甘い球が来たら足を前に出してカウンターをねらう。
ラケットの位置も、脇を締めると 体の前にふところができないので、脇を開け、ラケットを前に出して構える。体の前にできたふところを使って、その空間でラケットを引いてタイミングをとる。
右足のつま先がシャトルの落下地点にしっかりと届くことでラケットをスムーズに振ることができる。届いていないと手を伸ばして合わせようとするため シャトルが飛ばない。

バックハンドのドライブ
 肘を曲げてシャトルを引きつける。肘、手首、親指の力を使ってスイング。ネットと平行に鋭い打球で相手のコートに打ち込む。
「横振り」か「縦振り」かは攻撃できる球かどうかを素早く判断して決める。ふつうは「横振り」で対応し、インパクトの瞬間に親指に力を込める。
より攻撃的に前に出ていくときは「縦振り」で打つが、角度をつけて打とうとするとタイミングと振り出しが重要だ。日頃からネット近くでプッシュを打ち、角度を つける練習をしておこう。レシーブのスイングもドライブに通じるのでラケット面をかぶせる練習をしておこう。

バックハンドのハイバック
 相手に背中を向けた状態からさまざまなショットを打つ。ポイントは、シャトルをしっかり見て落下地点にはいる、利き足を踏み込み体の前でシャトルをとらえる。
落下地点に遅れると脇が締まって窮屈なスイングになる。肘を肩くらいまでは上げてタメをつくろう。手首をたてて(リストスタンド)対応することを心がける。
肩→肘→手首を返しながらインパクトする。ハイバックは追い込まれた状況で使う場面も多いので、打ったあとの反動を使って素早く戻る 意識を強く持つことが重要だ。
(^_^)

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