★うまくなるための映像観戦術
漠然と見ず、少しでも上達のヒントにしよう!
トップ選手などの試合を見る機会があるはず、その際「次元が違う」とか「すごいな」だけで終わってしまっていないだろうか・・・
ルールは技術レベルにかかわらず同じなので、少しでも上達のヒントを得るような見方をしてみよう!。
(1)試合映像のスロー再生に注目しよう
試合映像では得点を決めた選手の好プレーがスロー再生されることが多い。そのとき、ラケットやシャトルだけではなく、選手の足にも注目。
たとえばジャンピングスマッシュのシーンなら・・・ジャンプ力のすごさなどに注目しがちだが、足の運びを見れば[しっかり球の下に入っているからスゴイ]
とかが分かる。
また、いいヘアピンが決まったなら、スピンに注目するだけでなく、[高い打点で体を入れているから良いショットになっているのか]などと分かるハズ。
良いショットを打つには足の運びが大事であることが再認識できること間違いなし。
もし録画やYouTube等で繰り返し見ることができる場合は、好プレーのシーンだけではなく、その
好プレーが生まれた理由を探るため、一つあるいは二つ前の
プレーを確認することもいいのでは・・・そこには必ず好プレーにつながる何か理由がある。
(2)ラリー間に一緒に休まない
トップレベルの試合ではラリーの時間よりも休みの(間合い?)時間が長い、特にシングルスは・・・。そのとき見る側は休むのではなく、選手の表情や
水分補給やタオルを取るタイミングなどをチェックしよう。バドは精神的な部分がプレーに影響しやすいスポーツ、ちょっとしたきっかけで流れが変わることがある。
「競っているときはタオルを取らなかったけれど、2点離れたから取ったのか」など間の取り方も参考にしながら見ていこう。
また、間を取る間隔が短くなってくると疲れてきた兆候かもしれないし、こういった間の取り方は監督やコーチからのアドバイスではできないので、
選手が自分で意識してできるようにしておきたい点だ。
(3)勝敗を分けた理由を分析しよう
競った試合で、あと一歩で負けてしまったとき、[後半に競った]という意識になることが多い。が実は、その流れになったのは中盤に点を離されてしまったのが原因だった
ことがほとんどである。
たとえば11-5でリードして折り返していたのに、15点までの間に逆転されたとすると、インターバルの間に相手は戦術を変えてきたのに、
それに対応できなかった可能性がある。
勝負の境目は中盤の相手の変化に対応できなかったことで後半の競り合いとなってしまった
ことはよくあるので、録画等で中盤を確認するのも上達へのヒントになるのでは・・・。
また、展開のスピードにも注意しよう。
前の試合ではスマッシュがよく決まっていたのに、この試合はなぜ決まらないのだろう!・・・その理由は、試合の展開の速さにあるのでは。たとえば、速いテンポで試合をする選手が
ねばり強く、ゆっくりとラリーをする選手と対戦すると、ラリーを重ねるごとに体がきつくなり、4〜5打めで打つスマッシュに比べて、ねばられて8ラリー目で打つスマッシュでは
精度か落ちてしまうのは言うまでもない。
(4)負けている側の視点でみてみよう
映像は勝っている選手の立場で見がちだ。が、
不利な状況からの打開策を考えるには、負けている選手の立場に立って試合を見返そう。
それが戦略を考える力につながる。たとえば、ダブルスでノーロブや攻めも大切だが、自分たちの流れが悪いのに相手と同じようにプレーしていても、さらに相手の
ペースになるばかりである。自分だったらどうするのか、いろいろな可能性を自分なりに探ることが実際の仕事にも生きてくること間違いなし・・・。
(^_^)自分のプレーを録画したときも、同じ気持ちで繰り返し見て、いろいろな視点から上達のヒントを得よう!