★一流への道:ネットを支配(3)
〔距離のあるネット〕
前に、「ダブルスではヘアピンはまず使わない」と書いた。相手にネット前に入らせないために、タマ足が長くショートドライブぎみのショットが使われる。
アンダーハンドで返球する場合、スピンをかけてはネットを越えない。奥までのロビングでの返球も中途半端な深さになってしまったら、
波状攻撃を受けることになる。
これを凌ぐのがネット、長めのヘアピンといったイメージ。飛距離を優先させて、ネット越えしたら沈む軌道をイメージする。
うまく沈めれば3対7の不利な局面も5対5まで持っていけることも・・・。
〔クロスネット〕
長い飛距離が必要なショット。インパクトの瞬間に手首を返し、”コルクと羽根を同時に打つイメージで”とよく説明されているが、
個人の感覚に任せるしかない。
ストレートヘアピンと同じフォームでクロスに打てれば、攻撃の幅が広がる。ただ、浮きダマに
成る場合も多いので多用は避ける。
〔スピンネット〕
シャトルはふつう、重さのあるコルクが下を向いて落下する。スピンの掛けられたシャトルは不規則に回転し、その間の返球は
どこへ飛ぶかわからないので、リスク回避のためには回転が収まるまで少し待たざるをえないし、下からの捕球を余儀なくされる。
インパクト時にラケットを前、あるいは右、左に切ってスピンを掛ける。イメージとしてはラケットの振幅は5センチほど。
これも個人の感覚によるショットなので、面の角度や切る方向、切り具合など自分のツボを反復練習してから試合に臨もう。