★試合に負けた後の振り返り方
 敗因を振り返るポイントは
 選手達が試合に負けた直後は、監督やコーチらの指導者からの言葉が入りやすい。しかし、本当の意味で反省を次に生かすには その後の行動が大切になってくる。
 指導者に言われたことを自分の頭で考えて行動できる選手と、そうでない選手では、練習の取り組みに違いがでてくる。 うまく理解できない選手は、練習内容やアドバイスの意図が浸透せずに取り組むことになってしまう。結果として、 次の試合も同じような展開で負けてしまうことにもなる。
 負けた試合の内的・外的要因を考える
 試合に負けた後、敗因の分析をするが−−−。練習では調子がいいのに、大会になるとパフォーマンスが発揮できない選手がいる。
そういった選手は、試合時の内的要因、外的要因にうまく適応できないことが原因にある。本番でガチガチに緊張する選手は内面的な部分に 課題があるが、そうでない選手は、体育館の大きさや風、ライトなどにうまく対応できていない可能性がある。
 普段しない空振りやミスを本番でする選手は、外的要因に対する準備不足が考えられる。
その外的要因に対する準備は、どこまで想定すべきなのだろうか。慣れない体育館にフィットさせるための工夫や、うまく対応できなかった時の対策だ。
 他校の体育館や公共の体育館での、天井の高さ、風の強さや向き、シャトルの走り具合などは会場などによって異なり、それを想定して スイングをコンパクトにしたり、強打を減らしてつなぐプレーを増やしたりと、プレー面での対策を練るわけだ。
 とくに夏場は空調の影響を受けやすい。何も考えずにプレーすると、空振りしたりコントロールミスで負けてしまう。 それを防ぐためにも、練習からいろいろ想定をして準備する意識が大切になる。
 緊張などの内面的な部分についても本番では調子が上がらないまま試合に臨むことがある。 練習から緊張感をつくる意識で取り組めていたのか、本番の試合のパフォーマンスは変わってくる。
また、練習で調子が悪いときは、「本番でも調子が上がらないときにも、こんな感じでプレーすることになる」という意識で取り組むことも大事だ。 調子が悪い時こそ、練習からその対応を考えておくと、試合中の対処も変わる。

 反省から強くなるチームの傾向
 毎年、代が替わり、最後の県総体に勝てるチームに成長するのか、それとも途中で成長が止まってしまうのか−−−。 まさに、「試合に負けた後」の取り組み方で、結果を出す代とそうならない代に分かれる。
 反省を踏まえて強くなるチームは、大会後に練習の雰囲気が変わる。全体の練習が始まる前から終わるまで、常にコートの中が満杯状態だ。
コートが空けば、すぐに次の誰かが入るので練習は自然と活気づく。コートに入れないときは、筋トレしたり、素振りをしたり、誰もが何かに取り組もうとしている。
!!! 今の光南の状況はどうですか?
 反対に、うまくいかない代は、練習中にどこかでコートが空く時間が生まれている。人はいるけどすぐには入らなかったり、なんとなく気乗りしないと 練習をせずに帰ってしまったり、なかなか継続できない。練習の雰囲気もピリッとしないまま次の大会に入ることになる。
 「あと少しだったのに」の"あと少し"を縮めるには
 確かにあと少しで勝てるチャンスはあったのかもしれない。しかし、その"あと少し"の差を縮めるの簡単なことではない。 試合に負けたときの悔しい思いを忘れずに、それを継続しながら地道に取り組めるかが大事。
 高校時代は現役としての時間が限られている。誰もが急激に伸びる練習はない。だからこそ、悔しさと共に地道にコツコツと取り組んでいこう。

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