★S/Jリーガーに聞くスマッシュの極意
11月から2月にかけて S/Jリーグが開催。開幕の会場となったさいたまアリーナの選手にスマッシュについての
コメントの記事があったので紹介する。
"スマッシュ"は、パワーと体力を多く消費するショットだ。試合中にフルスマッシュを連発し続けると、前半で
体力を消耗してしまう。さらに、思い切って打ったスマッシュを返されることも、選手にとってはストレスになり、それが結果的に疲労に
つながることが多い。
いろいろ行き詰まっている人もいるだろうから、何かの参考になれば・・・
緩急をつけて、100%のスマッシュを生かす山下恭平(NTT東京)
自分のスマッシュはキレがないので、しっかり打ち込んで決めきれるまでがまんし続けるというスマッシュ。
心がけているのは、100%で打ったスマッシュがあまり効いてないなと感じたら、すべてのスマッシュを100%で打つのではなく、
60%とか緩めの力で打ってみる。決め球だけ100%で打つ、そういった緩急をつけるようにしている。
S/Jリーグ開幕戦でも、スマッシュが決まらない場面もあったが、緩急をつけるなど工夫した。
速さがなくても、コース、高さ、角度で変化をつけられる緑川大輝(NTT東京)
自分のスマッシュは、速くないので、コースや高さ、角度で変化をつけるなどで勝負している。
男子ダブルスでもミックスダブルスのときでも、1球1球変化をつける。例えば高めをわざとねらうこともあるし、
2回、3回と連続して同じコースに打ってから、次に少し違うタイミングで別のコースへ打つ。あとは、相手に一歩足を出させる
ところをねらったりもする。
自分はドロップを得意としているので、ジャンプした後にギリギリまでタメて打つことも多い。相手に「どちらに来るか」と
ギリギリまで迷わせる。基本的にはドロップもスマッシュも、途中まで同じ腕の振り方で打てるようにしている。
打ち続けて、攻撃を連続させることが大事野村拓海(日立情報通信エンジニアリング)
自分のスマッシュは、何回も後ろで連続して打ち続けられるという部分と、力強さというところが特徴だと思っている。
スマッシュのキレなどがないので、打ち続けられる力をつけようと、筋トレを頑張っている。
男子ダブルスでは、攻撃を継続するということも大事だし、アタックという意味ではそれも十分武器になる。
一発で決まらなくても、(後衛の)役割を果たすという意味で、打ち続けられるのは大事だ。
コースをねらって、連続性を持って攻撃するイメージで打つ霜上雄一(日立情報通信エンジニアリング)
野村ほどスマッシュは速くないので、しっかりコースをねらって、連続性を持って攻撃できればというイメージで打っている。
とにかく、「連続、連続」でしっかり打ち込んでいく。自分が前の時には、後ろの野村になるべくいい状態で打たせるために、
できるだけネットに近い前でさわって、大きく上がる球をしっかり上げさせる。
ローテーションで自分が前に入って、(パートナーの)野村を後ろに下げるということを意識してプレーしている。
シャトルの下に早くはいることで、いい体勢で打てる長峰善(東海興業)
自分のスマッシュは速いわけでも、重いわけでもないけれど、シャトルの下入る動きが早いことには自信がある。
シャトルの下に早く入れると、ドロップなども効いてくると思う。逆にシャトルの下に入るのが遅いと、体勢が崩れた状態で打つことになってしまう。
シャトルの下に早く入るときに大事なのは、相手のロブが上がってきての一歩目を早く出すこと。
足が速いかどうかではなく、とにかく一歩目を早く出す。そこは疲れていても意識している部分だ。
あとは、一発のスマッシュで決めるというより、ずっとミスせずに打ち続けることを意識している。体勢が崩れてしまうと
ミスのリスクが増えるので、いい体勢で打つために、しっかりシャトルの下に入ることが、やはり大事だ。
(^_^)