ダブルスの考え方、取り組み方
[勝つためのコミュニケーションを続ける]
高校3年間の中の、さらに限られた時間でのペアの連携を高めるには、お互いの考えや特徴をすりあわせていくことが必要だ。
「自分はこう動きたい」「(ペアに)こう動いて欲しい」という考えを伝えること、そして、ペアの考えも受け止めて、二人のダブルスを作る。
「自分が主役になりたい」というよりも、「自分が相手を崩して、パートナーに決めてもらう」という考えをベースにするつもりで!
(1)コートを広く使う
コートの横幅を大きく使うには、サイドライン際をねらったクロス系の球を使うとか・・・。あくまでも、優位に進めるためで、相手のトップ&バックや、
サイド・バイ・サイドの陣形を崩しにいくためだ。距離の長いクロスが打てれば、相手ペアのどちらか1人を動かすことができ、
ここで生まれるスペースがポイントをねらえる場所になる。
特にトップ&バックが得意な相手であればクロスを積極的にねらってみるのも一計。このとき、重要なのは打点。
打点が低くなると、守備の意識が強くなり、取るだけになり、クロスの効果は下がるので高い位置からねらおう。
(2)リズムの取り方でレシーブが変わる
ダブルスは試合展開が速いので、リズム感が重要。ラケットワークなどの技術のみに固執するのではなく、体の反応やリズムのズレを意識してみよう。
相手から速いスマッシュを打たれる瞬間、苦手な人はビクッと体が硬直し、そのわずかな一瞬がリズムを狂わすことがある。動き始めのタイミングやリズムを
相手に合わせるなど、意識を向けてみよう。
(3)勝つポイントは打点の奪い合い
ダブルスは打点の奪い合いに勝てないと試合に勝つのは難しい。来た球を打ち返すだけでは守備の時間が増えてしまう。
高い打点といっても単にさわるのではなく、ハーフ球やネット前の落とす技術も重要。
相手にネットより下でさわらせると、
自分が高い打点から自由度の高いプレーがしやすくなる。
ポジションやラケットの構え方に意識を向けて、ハーフ球やネット前の落とす技術、緩急をつけて球を沈める技術を身につけよう。
(^_^)