★ヘアピンの戦術(後編)
後半では、ヘアピンの長さを工夫して、戦術を考えてみよう。
●長いヘアピンのねらい・・・ネットプレイがうまい選手を遠い位置で打たせ、相手に低いロブを打たせて攻撃をキープする。
ヘアピンはネット際に短く落とすのが基本だが、最近の男子シングルスではショートサービスライン付近に流すヘアピン(つなぎ球)
を打つ戦術が見られる。長いヘアピンは、相手の返球ミスを誘う短いヘアピンと違い、相手が打ち返すことが前提。つまり、
長いヘアピン後、相手の返球をねらって攻撃につなげていく戦術だ。
返球の傾向は、低くて速いロブやドライブが多いので、これに反応して「カウンター気味のスマッシュ」をねらう。
攻撃力のある選手や身長の高い選手は覚えると使えるショットになる。
ネット前の技術が高い相手に対しても有効で、ネット前での勝負で分が悪いと判断したならば、長めのヘアピンで相手をネットから
遠ざけてプレーしよう。
※ただし、女子が長めのヘアピンを無理に多用することはやめよう。低くて速いロブが頭の上を抜けてしまうリスクが大きいので・・・。
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●長いヘアピン・・・メリットはホームポジションへ戻る歩数・距離が少なくなる。同時に、デメリットとして相手も移動時間や距離が短くなる。
ラリーを優位に保つためには、あくまでもネットより下で対応させること。ヘアピンという意識を忘れず、浮かない軌道を打てるようにする。
長めのヘアピンを使うときは、相手のプレイスタイルを見ながら、短いヘアピンとうまく組み合わせてラリーをすることが大切になる。
(^_^)