「さきよみっ!!」新たな視点で勝利のトビラを開け!
★「さきよみっ!!」を実現するフットワーク[後編-1-]
「前編」で動き出す前の構え(スタンス)は、大きくタテのスタンスとヨコのスタンスの二つに分けて説明した。
後編-1-では、ここからどのように動けばよいのかを見ていこう。
●タテのスタンスからの動き
「相手がネット前から白帯より低い位置、手首より下で打ってきたときの予測(ヘアピン)に使う」。[右利きの場合]左足→右足(利き足)と着地し、タテのスタンス。
・後ろから前への移動の勢いを利用してフォア前へ出る。流れを止めずにスムーズに動けるのがポイントとなる。
・タテのスタンスからバック前へ出るには、スタンスはフォアの場合と同じく左足→右足と着地、相手が打ったのを見て動き出す。勢いを止めずに素早く体を左に切り返してバック前へ足を運ぶ。
・タテのスタンスからセンター前へのショットは、バックでもフォアでも打ちやすいほうでOK。ただ、フォアで自分の右へ打つのは難しいので、相手がフォアで入ったら、
自分のフォア側を狙ってくると先読みしよう。センターからサイドへのヘアピンはコントロールが難しいので、相手からはそのままセンター前に返ってくるか、
ロブを上げてくる可能性が高い。ロブもセンターから両サイドへのコントロールは難しいので、甘い返球も予測できる。これをねらおう。
打った後、ホームポジションに戻るのも大事。前から戻るときは「右足→左足」または、重心を左(後ろ)に移して、左足で蹴って戻ることもできる。
後ろから戻るときの着地は「左足→右足」。スキルが上がって、フォア奥を警戒するときは左足前スタンスにするために「右足→左足」と着地することもある。
・タテのスタンスからフォア奥への移動は、前になっている右足の拇指球(足裏の親指つけ根)で蹴って体重移動する。左足を前に入れ替えてから下がるのは時間のロスになる。
蹴った右足に体重移動し(股関節を意識する)、そのままフォア奥へ。
・バック奥(ラウンド)へは、「右足で蹴る→左足で強く蹴って反転する」。フォア奥、バック奥ともに着地のポイントは、後ろに流れずに
止まること。しっかり止まって振りながら前へ出る。