★嘉村健士の前衛論-2-
前衛へのアプローチ


(3)体への意識
 前衛選手がネット前に入るポイントは、やはりタイミング。フィジカル面での自分は瞬発系に自信を持っている。ステップなどの細かい動きや素早くジャンプするのが得意で、 動きが小さければ小さいほど俊敏に動くことができる。反復横跳びなども得意。
 最近は今まで以上にウェートトレーニングに取り組んでいる。パワーアップだけではなく、ケガの防止も含めてウェートをやっている。

(4)ラケットとグリップ
●使用ラケットは・・・ バランスの取れたラケットを好んで使っている。今はヨネックスのアストロクス88S。
●グリップは・・・ できるだけ細く。最初のグリップも剥がしてギリギリの細さになるようにグリップテープを蒔いている。  コンパクトなスイングをするために、グリップはかなり短く持つ。前衛の時は、シャフトとグリップをつなぐ三角のキャップ部分を持つので、 テープもシャフトまで長く巻いている。

(5)トップ選手の前衛
●ケビン・スカムルヨ・・・ 前衛で最後まで決めきる能力が高い選手。完全に振り切って決めきれる選手はそんなにいない。
●セティアワン・・・ 逆にセティは振り切り中でも、前に落としてくるのが非常にうまい。途中までスイングが同じなので反応しづらい。 目の前に落ちているのにタイミングを外されているので動けない。落とし方のうまい選手だ。
→落とし方をマスターしてレベルアップ:ネット前で決めようと無理して打ちにいってアウトにしたり、相手が待っているコースに打ってミスをすることがあったのだが、 落とし方をマスターして、意識して落とすこと増やしたらポイントを取れるになった。
嘉村健士の前衛論[動き出しと踏み込み] ネット前に入るとき、特に一歩目を大事にしている。素早く踏み出すことはもちろん、相手が打ったシャトルとの距離感によって ステップを細かく変えている。例えば、相手のショットが甘かったら一歩で大きく踏み込み、足を大きく開いて打つことで体の力もシャトルに伝わる。
[ラケットを立てて飛び込む] 攻撃のチャンスを広げるためにも、ネット前に入るときはラケットを立てるようにしている。 前衛は、ネットから少しでも上で触ることが重要。相手が打ってからラケットを上げて動くのでは遅れるので、相手の打つ体勢をよく見て、 ネット前にくると判断したらラケットを立てて思い切って飛び込む。

(6)嘉村健士の前衛論
●当たり前をやり続ける意識が大事・・・ 前衛に限らず、普段の基礎打ちをいかに大切にできるかが上達のコツ。ただ、打ち返し合うのではなく、一球ごとに 足を踏み出してプッシュしたり、体をちゃんとシャトルに向けて打つなど、基本を守ることがうまくなるポイント。
●試合では、後衛が何をやりたいかを理解するのも前衛の仕事・・・ 後衛の打つクセやタイミング、得意コースを把握して、それに合わせたプレーに 前衛は徹する。続けていくと、ラリーの中で1〜2個先のプレーを予測しながら動けるようになり、コンビネーションも高まっていくモノと思う。

(^_^)

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