★セティアワン/アッサンのインタビューから
   インドネシアのヘンドラ・セティアワン/モハマド・アッサン、昨年再結成し、今年3月の全英OPを5年ぶりに制覇した。来日した2人のインタビューから ダブルスの極意を考察してみよう。


(1)僕らの基本はアタック、そこから相手や状況によって戦い方を変えていく
 基本的にはアタックをメインにしている。お互い、パートナーに対しては・・・(アッサン)僕は熱く成りすぎるときがあるが、セティはは常に冷静で、 落ち着いているので、コートでは性格が正反対であることがうまく作用しているのでは。(セティ)アッサンは相手の読めないコースにスマッシュを打つのがうまい。 相手はストレートかクロスか、すごく読みにくいと思います。
 (アッサン)セティはネット前で「打つぞっ」と見せて相手にプレッシャーをかけておきながらストップするフィニッシュがうまい。日本では「フェイント」といっている プレーで
 日本の遠藤/渡辺組のようなディフェンシブなペアに対してはどのように戦う? (セティ)非常に忍耐力が必要。何を打ってもレシーブされるという印象がある。 (アッセン)ニュージーランドの決勝で対戦しましたが、このときのように、勝つときというのは集中力が最後まで保てたときです。
 園田/嘉村組はインドネシアのスタイルに近いですが、どう戦いますか? (アッサン)似ているとはいっても、特に変えることなく自分たちはまず、 アタックから始める。そこから相手の調子を見ながらプレーを変えていくことに・・・。
 園田選手が以前、「セティアワン/アッサンはサービスまわりがうまく、油断すると、3球目までで連続得点されてしまう」と話していましたが、意識していますか?  (アッサン)インドネシアの選手は全体に、3球目までで絶対に決めたいというところがあるので・・・。
※3球目まで決めるには・・・サービスまわりで得点する。サービスまわりで失点しない。そう考えることで集中力を高め、ネットの上10pくらいを打てるようにしている。
(2)相手の体勢やラケットを見て次に備える
 ダブルスはパートナーが打つショットの種類やコース、相手からの返球によってポジショニングや陣形をスムーズに変えていかなければならない。 前述のように、アッサンがスマッシュをどこに打つのか分からないので、セティは、「相手のレシーブする体勢やラケット面などを見て、どういうレシーブが くるのかを読み、すぐリアクション取れるように準備しています。」と、後ろを振りかえずとも、対戦相手を見て予測している。
(3)武器を磨こう!
 日本のダブルスはもとより多くの選手からリスペクトされているセティ/アッサン。その大きな武器になっているのがアッサンのスマッシュとセティの 前衛での技。
 アッサンは自分のスマッシュについて、「タイミング」を一番重視しているという。相手からの返球や、自分の状態もいつも同じとは限らないので、その時によって タイミングを変えたり、コントロールを重視するなどの判断をしていくことが大切だ。ストレートかクロスかのコースを読まれないようにインパクトの直前まで読まれないように 同じフォームで打つよう心がけているとのこと。
 セティは前衛について、フェイントでネット際に落とすショット。強打に備えて後方でレシーブの体勢をとる相手の裏をかき、さらに自分たちの有利な展開に持ち込むものだ。
ただ、最初からネット前に落とすフォームだと相手も容易に対応してくるので、強打と見せかけてフェイントすることが重要だとヒントをくれた。

(^_^)

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