「メンタル」強化の具体策

●試合前に緊張しすぎる。どうやってリラックスできるか?
 たっぷり汗をかくほどウォーミングアップをする。そのあと正しい呼吸法を・・・。

 通常のウォーミングアップよりも時間を長くして、しっかり実施する。筋肉に刺激を与え、心拍数や呼吸数、血圧などを事前に上げることでリラックスした 状態を作りやすくなる。試合直前は脱力して、軽く両足でジャンプする。ジャンプは適度に筋肉に刺激するので、心身の緊張もほぐれる。
また、緊張したときに深呼吸する人も多いが、正しい呼吸法でやろう。リラックスするためには、ゆっくり鼻から吸って口から吐く、腹式呼吸で10回程度やる。 そうすれば心拍数も落ちる。
 逆に気分が乗らないときは、口からハッハッと短く吸う胸式呼吸を行うと心拍数が上がり、テンションも上がる。
●団体戦でプレッシャーを感じる
 スポーツ本来の駆け引きを楽しもう!

 スポーツはあくまでもゲームと割り切ろう!勝負や駆け引きを楽しむというスポーツ本来の目的を思い出すことが大切。勝って、これまでの努力が報われることはうれしいものだが、 「試合そのものを楽しむ」ことを心に留めておこう。普段からそういう考えをしておくと、試合が楽しくなるし、団体戦や接戦の緊張感も本当の意味で楽しめるようになるハズ。
●ミスをすると引きずってしまう、気持ちをうまく切り替えるには
 「落としたポイントはどうしようもない」と割り切って解決しよう。

 "もう終わってしまったことを変えることはできない"ことは誰もがわかっていること。勝負を分けるような大事なポイントを失ったときのダメージが大きいのは当然。 それでも過去の結果は変わらない。それならば、次のポイントに向けて、よりポジティブな思考を持つことが大切になる。
"次"のチャンスのためにも、いま、この瞬間に全力を注ごう!終わったことより、目の前のことに意識を集中!!!
●サービスなど、繊細なショットがコントロールできなくなった。イップスか?
 新たなルーティンをつくることがイップスの治療に効果的だ。

 イップスとは、今まで問題なくやれていたプレーが突然思い通りに出来なくなることで、ゴルフやテニス、野球などでよく使われている用語だ。
これまで、効果的な治療法がないとされていたイップス、最近では研究も進み、効果的な取り組みも明らかになってきた。
 イップスで悩んでいる選手には、そのショットを打つ前に行う「ルーティンを変える」ことが助言されている。新たなルーティンが出来ることによって 運動がスムーズになりイップスが軽減される。サービスが突然入らなくなったとき、新しい動きを入れるとか、重心のかけ方を変えるとかやってみよう。

 試合中にメンタル・コントロールを行う方法として、やれそうなものを取り入れてみよう!
ポジティブな体の反応・・・ショットが決まったときなどにガッツポーズをして喜びを表現する。ミスをしたときにがっくりと肩を落としたり、うなだれたりするのは ネガティブ感情の表れであり、感情のコントロールが阻害されるので、視線を上げ、早いステップでポジションに戻ろう。
リラクゼーション・・・前のプレーで高まった興奮状態をニュートラルの状態に戻す。ラケットを握り直して筋肉を緩め、ストリングを見つめるなどのアイ・コントロール をしながら深呼吸を数回行う。
準備・・・たとえばサービスをする場合、ベースラインの後方から全体を見渡し、光の位置や風向き、レシーバーのポジションなどの情報を収集する(外側への広い集中)。 次に自分が打つべきサービスのコースや球種を決定し、ポイントを取ることを決意する(内側への狭い集中)。
儀式・癖・・・理想的なプレーをするための最終段階。サービスを打つ前に、自分のサービスをイメージし、ルーティンを習慣化することで、ネガティブな 感情をシャットアウトする。
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