[メンタル・アドバイス]
強い心を手に入れる

 試合中、緊張や焦り、プレッシャーに勝つためには「心」の強さが必要だ。トップ3選手の体験をもとにプレッシャーや 緊張とどう戦えばよいのか見ていこう。


(1)坂井一将(日本ユニシス) 「自信を持ってプレーができるかが競った場面で勝ちきるカギ」
 10年度は、移籍後、日本ユニシスという会社を背負って戦うというプレッシャーから自分のプレーがなかなかできなかった。
そこで翌年1、2月はランニングやウェイトトレーニング、フットワークなど体作りを誰にも負けないと言うほど重点的にやりました。 そのおかげか12年シーズンは20オールになったゲームは一回も落としていません。
(リラックス法)音楽などを聴いて自分の世界に入るというより、チームメイトとしゃべったりして、いつもどおりのリラックスした状態で 試合に入るようにしている。自分より年下の選手や負けたことのない人と試合をするときはプレッシャーもかかるので、 なおさらしっかりと考えてコートに入ります。
(2)橋本由衣(NTT東日本) 「練習をどれだけやったかが気持ちの強さになる」
 特にシングルスはひとりで乗り越えるしかないので、メンタルの強さがより要求されます。競った場面で目の前の一点を取りたいときなど、 強い気持ちを持って自分を信じてプレーできるかで、その一点を取れるかが変わります。
自分は練習の中で自信がついていくタイプ。厳しい練習をのりこえれば気持ちは強くなるし、自主練をしたら「相手より練習した」と自信になる。 日頃の練習から自信を持ち、達成に向けて頑張る気持ちが大切です。
(3)竹村純(JR北海道) 「相手を意識せず、自分のプレーを貫くことが大事」
 コンディションなどの関係で普段勝てる相手に負けてしまうなど、バドミントンはメンタルの強さがとても重要です。 がむしゃらに相手に向かっていった頃は自分のプレーができて結果もついてきたのだけれど、年下の挑戦を受けるようになると精神面の コントロールが難しい。僕は相手に合わせてプレーする器用さはないので、相手のプレースタイルや戦術などを考えすぎるとうまくいかなくなる。
向かっていこうとすると、それが力みに変わってしまったり、相手に余裕を持たせてしまったりしてしまう。そんなとき、開き直って プレーをすることが必要かなと感じています。一度負けた相手に、「当たって砕けろ!」くらいの気持ちで思い切りできて、自分のプレーを出せたことが あります。自信があるわけではないが、自分にはこのプレーしかないのだから「やるしかない!」と思う。常に向かっていけば結果につながると 思います。
特にスランプの時は自分の得意なプレーを練習する、そのなかで苦手な練習を少しずつやることにしています。
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