足関節・足のコンディショニング
激しく動き回るバドミントンでは、ここをケガしてしまうことが多い。構造をよく知り、コンディショニングを実践していこう。
足関節・足の仕組み

足関節は足を構成する骨(距骨)と2本のスネの骨(頸骨と腓骨)から成っている。
関節の構造は、距骨を頸骨と腓骨で内側と外側から挟んで、ホゾ継ぎ状となって安定性が保たれている。[下図]

骨と骨をつなぐ靱帯は足関節の内側と外側、そして頸骨と腓骨の間にある。内側と外側の靱帯は足関節の左右の動きを制限しているが、外側の靱帯は
繊維が細く、痛めやすい。
足は7個の骨を総称した足根骨と5個の中足骨、14個の指骨から構成されており、骨と骨は靱帯や筋肉で支えられている。
また、足は「アーチ」という構造がある。

「土ふまず」といわれるもので、内側、外側、横アーチがあり、主として足を着いたときの衝撃を吸収する大切な役割を持つ。
骨と靱帯によって形成され、筋肉の働きによっても補強される。これらの筋肉を強化しておくことは重要だ。
アーチ構造が崩れると、扁平足(縦アーチが崩れる)や開張足(横アーチが崩れる)になってしまう。そうなると、衝撃を吸収する機能が低下して疲れやすく、
足、足関節、スネの痛みなどが起こりやすく、気をつけよう。
ストレッチで柔軟性の向上を!
バドミントンはコート内を前後左右に移動する。ステップや切り返しの動作が多く、足関節・足には大きな荷重や負担がかかってくる。
足関節に多いケガとしては、捻挫や使いすぎによる痛みだ。関節ではないが、アキレス腱炎もよく起こるケガだ。
足部ではカカトの痛み、足底腱膜炎、母指球の痛み、タコやマメなど皮膚のトラブルも。疲労骨折が起こりやすい部位なので、痛みや腫れが長引くときは特に
要注意。
足のコンディショニングは、ゴルフボールを踏んだりしてアーチを上げたり、手で足の指を曲げ伸ばししたり、筋肉や関節を柔らかくする。
また、スタティックストレッチングでふくらはぎを伸ばしたり、アキレス腱やスネを伸ばしたりケアに努める。
足の指が動くと、より踏ん張れるようになるので「タオルギャザー」[・・・床に置いたタオルを足の指で手前に引き寄せたり、内側、外側に足の指だけで引く]
を行うと良い。
ケガを繰り返す人は片足立ちなどバランスのトレーニングを行おう。
※ストレッチの項目も参考に!