☆肩のコンディショニング[2]

 「肩甲骨」は体(体幹)と腕(上肢)をつないでおり、腕を動かすのに重要な骨だ。肩甲骨の動きが腕の動きに直結する。 その一方、「肩甲骨」をうまく動かせない選手も多いという。
 原因は、普段から肩甲骨の動きを意識していないことと、肩甲骨の位置が悪いことなどが上げられる。 肩甲骨が上にあがり開いてしまっているのが理由で、下げで閉じる(=背骨側に寄せる)ことが苦手になり、自由に動かせない状態になる。

 スマッシュやクリアを打つ前タメを作っているが、肩甲骨を下げで閉じることで肩甲骨の可動域を広げ、樂に強い球や様々な角度に打ち分けることが できるようになる。

日常の注意点
 肩甲骨の位置が悪い、動かしづらい原因の一つに「猫背」がある。[1]でも述べたが、猫背の状態では肩甲骨が正しい位置にならず、 動きが悪くなる。日常的に良い姿勢を心がけよう!
 また、長時間同じ姿勢でいると血液循環が悪くなり、筋肉が硬くなってしまう。試合会場までの長時間の移動や、待ち時間なども筋肉が硬くなり、 肩甲骨の動きが悪くなるので、ストレッチなどで筋肉を緩めよう!
 予防としてはバランスの良いトレーニング、インナーマッスルの強化、手打ちにならず体幹からひねりを加えて体全体で打つフォームを心がけること。

前回紹介した[肩関節のトレーニング]をやろう
 日々の練習の前後の全体での体操以外も自分に合った肩回りの可動性を上げる動きを取り入れて自分の ウォーミングアップ、クールダウンを付加しておくことを意識しよう。
●練習前後のストレッチング[30秒]
[肩関節の後ろ側]腕を前に伸ばし、もう一方の手を曲げてグッと引き寄せる。

[肩関節の後ろ側]腰に手を当てて、反対側の手でヒジを内側に引っ張る。

[肩関節の下側(脇付近)]両手を真上に伸ばして、体を横に倒して脇を全体的に伸ばす。

[肩関節の前側]片手を上げて壁にそわす。反対側に顔を向けてしっかり伸ばす。

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