:::アキレス腱断裂:::
☆アキレス腱断裂とは・・・ バドミントンで多いスポーツ外傷のひとつにが「アキレス腱断裂」だ。
アキレス腱は、ふくらはぎからかかとの骨にかけて約15センチあり、人の体の中で最も長くて強い腱だ。足首の関節を足の裏の方に曲げたり、
足の甲のほうに曲げるなど、歩行やジャンプなどに重要な役割を担っている。

アキレス腱断裂は、踏み込みやダッシュ、ジャンプなどの動作が多いスポーツで起こりやすい。バドミントンで言えば、ネット前に踏み込んだときダッシュで
ふくらはぎの筋肉が急に収縮したとき、ジャンプスマッシュの着地で急に筋肉が伸ばされたときなどに起こる。昨年ジュニア予選で十河君がスマッシュの着地で
受傷したので身近に思っている人も多いのではないだろうか。そのときの様子は「後ろから蹴られたような感じ」「ポーン、プチッなどの音がした」などと語られる。
症状は、アキレス腱断裂部の痛みと腫れ、押したときの圧痛だ、断裂部に凹みが生じ、足首ら関節が足の裏の方向に曲がらなくなる。
エコーやMRIではアキレス腱の不連続、断裂部に血液の固まりなどが見られる。

☆競技復活には6ヶ月!・・・ 治療法はギブスと装具を用いる「保存的治療」と、さまざまな「手術療法」が行われる。
両者に有意差はなく、ともに良好だといわれるが、活動性の高い選手の早期復帰を考えるなら「手術療法」が良いといわれる。
治療開始後3ヶ月過ぎから軽い運動が可能となり、競技復帰には6ヶ月程度かかるといわれている。また、
3ヶ月後の運動開始時は、アキレス腱に過度の負担がかかると再断裂の危険も大きく 気をつけなければならない。
選手生命に大きな影響を与えるアキレス腱断裂なので、予防に努めよう。下腿筋群や足底のストレッチをよく行って柔軟性の維持に努めよう。
運動後はアイシングなど疲労を取り除くなど気をつける。
また、日頃の練習から正しいフォームやフットワークを心がけることも外傷や障害の予防になる。
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