★サブリメントの使用は?
目的を持って使用する
日本ではサプリメントに関して明確な法律の定義はない。製品の中に「何が」「どのくらい」入っているか把握するのが難しいのが現実だ。
そうした中で2015年世界アンチ・ドーピング防止規則違反と判断されると、競技者だけでなく、該当サプリメントの使用を勧めた関係者(監督、
コーチ、トレーナー、その他スタッフ)についても責任が問われることになった。このことからサプリメントの使用については注意が必要だが、
一方では「利便性」「携帯性」「長期保存性」などの面で通常の食品にはないない利点もあることは事実。
まずはバランスの取れた食事を
バドミントン競技において、サプリメントの利用がよい場面は、例えば運動時の発汗量が多いとき、失われた水分や電解質を補うための「スポーツドリンク」
や、糖質(炭水化物)補給のための「エネルギーゼリー、ジェル」などは今やなじみだ。
他にも「プロテイン」や「アミノ酸」を思い浮かべる人もいることだろう。しかし、プロテインとは本来タンパク質のことで、「特別な成分」を表している
わけではない。筋肉や体をつくるタンパク質でだが、1日3食バランスよい食事をしていれば、まず不足することはない。
アミノ酸はタンパク質が分解されたものだが、個々のアミノ酸の効果が注目され、多くのサプリメントが販売されている。
これも日頃からタンパク質を十分含んだ食事を摂ることで、自然とアミノ酸を接種されていることになる。
サプリメントは本来[補足する]という意味で、自分の運動量やコンディションからどうしても不足している栄養素がある
場合に管理栄養士などの助言・始動を受けて使用しよう。
使用の際のポイントは、「ドーピングにならない」「プラセボ効果」「健康に注意」の3点。
「ドーピングにならない」・・・成分表示がないままに禁止物質が含まれている場合があるので、素性のわからない商品や、輸入品、試供品の使用は注意する。
「アラセボ効果」・・・薬としての効果のない偽薬(プラセボ)でも、これを信じて飲めば効き目が現れることがあり、これをプラセボ効果といい、栄養にもプラセボ
効果がある。実際には「試合に勝てた」「調子がよかった」などもサプリメントの効果ではない場合がほとんど。
「健康に注意」・・・用量はメーカーによりさまざま。食品では特定の成分だけを摂ることはないが、サプリメントは知らないうちに特定成分を過剰に摂取し、
体に悪影響を及ぼすこともあるので要注意。