【増量】
[増量]消費量より摂取量を多く
 ヒトの体は、体脂肪と筋肉、骨、臓器、血液などの除脂肪に大別できる。体重は水分を加えた除脂肪量と体脂肪量から成り立っている。ウエートコントロールの目的は一様でなく、プレースタイルや選手個人で異なり、増量といっても除脂肪量と体脂肪量両方で体重を増やしたいのか、筋肉を中心に除脂肪量を増やしたいのかによって食事量や内容が変わってくる。バドミントンはスマッシュを打つためのパワーや、長いラリーに耐えるスタミナが要求される。同じ体重ならば除脂肪量が多く体脂肪量が少ない方がパフォーマンスの向上に大きく貢献する。高校での部活動は筋トレも並行して行うので筋肉量が増加していく時期だ。
 増量のためには原則としてエネルギーバランスをプラスにする、つまり消費量より摂取量が多い状態を継続させる必要がある。
まず、朝食などの欠食をなくし、朝・昼・夕食の3食をバランスよく、かつ十分な量を飛べることが基本である。タンパク質ばかりを多く摂っていてもそれだけで筋肉量が増えるわけではない。
「たくさん食べているのに体重や筋肉量が増えない」という人は日々の食事量を振り返る必要がある。たとえば、外食などでたくさん食べた次の食事の量が少なくなっているとか、練習がない日は食事を省いているとか、食べる量にムラがないかチェックする。
(^O^)補食を活用しよう。朝・昼・夕食の1回の食事量を増やすのが難しい場合、「補食」を活用してトータルとしての食事量が増やせるよう心がける。
バドミントン競技に不可欠なパワー、持久力、集中力維持に必要な糖質(炭水化物)を多く含む食品を摂ろう。
(^O^)食べる量を増やすには食材のカサを減らすと食べやすい。それは生の状態より茹でる、炒める、蒸す、煮るなどでカサを減らすことができ、食べる量を 増やすことができる。減量の逆で、「あぶら」も上手に活用する。肉や魚に含まれている「脂」、調理過程で使用される「油」の2つがある。1gあたり9kcalのエネルギーを持つ 「あぶら」の調理法や料理の選択をすることでエネルギー量を調整できる。

成長期の高校生年代はポテトチップスやチョコレートなどの菓子より、バド選手に必要な補食を心がけよう!
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