貧血はパフォーマンスに悪影響
 貧血=女性のイメージが強いが、本来男女関係なく注意が必要なもの。成長期のジュニア世代は貧血になるリスクが高く、身長や 筋肉量が著しく増える男子にとって、むしろ要注意。
 貧血もいろいろあるが、スポーツ選手に多いのが「鉄欠乏性貧血」で、血液中のヘモグロビンが不足した状態だ。足裏への衝撃による 体内での鉄分の消耗、汗や出血による損失などに対して食事などで十分な鉄分が摂取されないときは徐々に体の鉄分が減少していく。
ヘモグロビンは、体内で酸素を運ぶ働きをしているため、「鉄欠乏性貧血」は「疲れやすい」「立ちくらみがする」「集中力の低下」 「持久力の低下」などの症状が出て、パフォーマンスにも影響してくる。
 パド選手も新体操や陸上長距離選手とともに発汗量が多く、スマッシュなどの着地による足裏への衝撃などから貧血が多いといわれている。 食事ポイントを参考にして日頃から対応しておこう。
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[ポイント1]鉄分の多い食品を一日2品以上摂る
 ヘモグロビンを作る元となる鉄の多い食品を積極的に摂ろう。「レバー」「牛ヒレ肉」「鶏ハツ」などの肉類、「カツオ」「マグロ」「シジミ」「アサリ」 などの魚介類、「豆乳」「納豆」などの豆類、「ほうれん草」「小松菜」などの野菜、「ひじき」などの海草などは鉄分を多く含む食品だ。
一日2品以上摂ることを心がけよう。ただし、サプリメントで過剰にとり続けると下痢や嘔吐といった過剰症になるので注意。
あくまでも食事から摂ろう。
[ポイント2]食事内容を考える
 鉄がヘモグロビンを構成するためにはタンパク質が必須だ。食事でタンパク質も十分に摂らなければならない。
さらに、鉄は体への吸収率が低い栄養素(ミネラル)といわれる。肉や魚などの動物性の食品に含まれる鉄(ヘム鉄)は30%と比較的高いが、 野菜や海草類の非ヘム鉄は5%しか吸収されない。そんな中で鉄の吸収を助けてくれるのがビタミンCだ。トマトやピーマンなどの野菜や オレンジやイチゴなどの果物を併せて摂ることをお勧めします。
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