★運動中の水分補給
運動後に体重を測ると、体重が減っていて「やせた」と喜んでいる部員はいませんか?
残念ながら運動後に体重が減るのは汗による脱水がほとんどで、脂肪燃焼の結果ではない。体は全体の60%程度が体液と呼ばれる水分で
構成されている。体液は「栄養や酸素の運搬」「老廃物の除去」「体温調節」など重要な役割を担っている。
運動強度が高く、運動時間も長いバドミントン選手にとって運動中の体温調節はきわめて重要。また、脱水のため、パフォーマンスが
低下することも知られている。運動中の水分補給に適した飲料について考えてみよう。
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●運動中の飲料の種類
運動中、ヒトは汗をかくことで体温を一定の温度に保つため、汗によって失った水分を補給する必要がある。
汗の成分は99%の水分に加えて1%程度の塩分(主にナトリウム)も含まれているため、水分だけでなくナトリウムの補給も大切だ。
あまり汗をかいていない場合は、水やお茶で水分補給してもよいが、発汗量が多い場合はナトリウムを0.2%程度含んだ飲料を摂ろう。
運動時間が長時間になる場合は、スタミナや集中力を持続させるため、糖質(炭水化物)も含んだ飲料を選ぼう。
ただ、糖質(炭水化物)が多すぎると体内への水分の吸収速度が遅くなるので、運動中は糖質(炭水化物)の割合が4〜8%の飲料が適している。
このような糖質(炭水化物)を含んだ飲料は、運動後の疲労回復(リカバリー)のために活用しよう。
●運動中の水分補給量
運動中、過度の脱水のため、パフォーマンスが低下させないためにも、発汗量に見合った水分を補う必要があり、同時に飲みすぎにも
注意しなければならない。適切な水分補給量として、体重減少を体重の2%以内に抑えることが重要だ。この2%というラインは、のどの渇きを
感じるラインでもある。つまり、「のどが渇いた」と感じたときはすでにパフォーマンスが落ち始めていることになる。そのため、
のどが渇いたと感じる前に水分補給することが大切だ。
練習前後で体重を測定することで発汗量を知ることができ、水分補給の必要量を予測することができる。また、一度にたくさんの量を摂る
(いわゆる「がぶ飲み」)のではなく、のどが渇く前にこまめに水分補給をするよう意識しよう。
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