☆油のバランスを考える☆
 最近「EPA」という言葉をよく聞く。青魚などに多く含まれ、健康維持やダイエットなどに効果があるといわれて認知度を高めている栄養素だ。
そのEPAはスポーツ界でも注目されている。このEPAについて魅力と効果を考えてみよう。
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 ●油のバランスを考える
 油というとマイナスイメージを持つ人が多いが、油(脂質)は炭水化物、タンパク質とともに三大栄養素を構成する。油にも多くの種類があり、 必須なものが二つある。肉や植物油に代表されるアラキドン酸と、青魚などに含まれるEPAである。食事はバランスよく、といわれるが、 油も同様、バランスよく摂取することが重要である。高校生年代の食事をみてみると、おそらくアラキドン酸が増える食事に偏っているのではないだろうか。
 確かにアラキドン酸も必要だが、増えすぎると炎症が高まる体質になるといわれている。意識してEPAを摂取し、バランスを整えて、健康を 維持することにつとめよう。
●持久力が向上
 EPAはバテにくい体を作ると言われている。その理由の一つが、血液をサラサラにする効果に由来すると考えられる。EPAには、 抹消への酸素供給などのメカニズムが報告されており、有酸素運動能力の向上が期待されている。
1995年の報告では、順天堂大学陸上競技部においてEPAの摂取が選手の持久力に貢献したと報告されている。
 ●抗炎症作用による痛みの緩和
 日々、筋肉や関節の痛みと戦っている選手は多い。そのようなとき注目したいのがEPAの抗炎症作用である。
血液中に炎症物質が増加すると、筋肉や関節の痛みが悪化することが多い。その原因の一つは偏った食生活だといわれている。
関節の痛みだけでなく、筋肉痛からの早期回復に対してもさらなるEPAの研究が待たれる。

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