トップの最先端プレー -2-
 世界トップで活躍する選手たちのフォーム(体勢)や動き。当たり前に見えるフォームにうまくなるポイントがあるはず。2回目は女子シングルス編。
 フォームがキレイだと自分の力をスムーズに、無駄なくシャトルに伝えることができる。キレイなフォームをマネしたり、近づけることで コントロールの精度が上がり、強い球も打てるようになるので参考に・・・。
 今回のモデルは、「戴資穎(台湾)」「ラチャノック・インタノン(タイ)」「陳雨菲(中国)」
●「戴資穎(台湾)」のフォア奥[追い込まれたとき]
[ポイント1]つま先の方向・・・シャトルの落下地点に向けられ、しっかり着地できている
 打つ前の体のバランスが取れて、足→太もも→尻→体幹→腕→ラケットの流れで力がシャトルに伝わる。追い込まれても手打ちにならず、体を使ってシャトルを とらえているので強い球が返せる。[写真1]

[ポイント2]手首の使い方・・・ヒットの場面で手首をしっかり回内させている。[写真2]

 フォア奥の厳しい球を打ち返すときには、つま先の角度、ヒザを落下地点にしっかりと向けることを意識する。内側に向いていると球に力が伝わらないし、 ラケットを先に出そうとすると着地がおろそかになりがち。足を先に出すイメージを持つこと。

●「ラチャノック・インタノン(タイ)」のフォア奥[上から打つシーン]
[ポイント1]半身を作って移動[写真3]・・・動き出した時点から右ヒジを引いて半身に入っているので、ひねりが使えて力が入った球が打てる。
 体を正面に向けたまま動き出すと、シャトルの下に入ってから半身をとるので遅れて、手打ちになる場合が多い。

[ポイント2]重心を下げない[写真4]・・・半身で移動した後の右足は、重心が後ろに下がらない踏み込みになっている。
 打った後は右足でしっかり踏み込み、反動を使って戻るようにする。

●「陳雨菲(中国)」のネット前[ネットより上で打つシーン]
[ポイント1]右足を上げながらネット前に入る[写真5]・・・その右の写真のように上体が前のめりにならないためには踏み込む足を上げる。
 体の軸が保たれ、高い打点が取れて早いタッチができる。

[ポイント2]左手でバランスをとりながら、ラケットを立ててシャトルを迎えることはネット前に入るときの基本・・・打ち急いでラケットが前に出てしまわないように。

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