トップの最先端プレー -1-
 世界トップで活躍する選手たちのフォーム(体勢)や動き。当たり前に見えるフォームにうまくなるポイントがあるはず。1回目は男子シングルス編。
 フォームがキレイだと自分の力をスムーズに、無駄なくシャトルに伝えることができる。参考になるのは、桃田賢斗選手、フォーム、ラケットワーク、 フットワークとすべてお手本になる。左利きなので、動作を右利きに変えて見ることで、体の動かし方などを考えるいい機会になること間違いなし。
 今回のモデルは、「周天成(台湾)」「ビクター・アクセルセン(デンマーク)」「石宇奇(中国)」
●「周天成(台湾)」のジャンプスマッシュ
[ポイント1]跳びあがって打ち込むシーン・・・高くジャンプするときの左手の使い方
 右手はもちろん左手をしっかり上げないと高く跳べない。スクワットジャンプをするイメージで左手を下から振り上げて勢いをつける。[写真1]

[ポイント2]体の回転を利用して足を入れ替えてスマッシュ・・・左手を内側に絞り込んで力を逃がさないように
 後方にジャンプして足を入れ替えるのは難しい。右利きの選手は右足が後ろで着地になるところを、写真のように体の回転を利用して足を入れ替えてスマッシュ。 左手を内側に絞り込むこと[写真3]により力をシャトルに伝えることができ、次のプレーへの対応もしやすくなる。

●「ビクター・アクセルセン(デンマーク)」のフォア前からのロブ
[ポイント1]左手でバランスを取る[写真4]・・・ヤジロベエのようにバランスをとり、体が前がかりになることを防ぐ
 体重も後ろに残っているので、打った後に戻りやすい。

[ポイント2]踏み込みの角度[写真5]・・・しっかり踏み込んで体がブレていない。ヒザがつま先より前に出ていないので、戻るときにもスムーズに動ける。
 ラケット面も同じ方向を向いたまま落下地点に入っているの、相手はビクターが何を打ってくるのか判断が遅れ、コースやタイミングをとるのが難しくなる。

●「石宇奇(中国)」のフォア奥からクリアーのリターン
[ポイント1]後ろにクロスさせる足運び・・・次に出る右足の歩幅が大きくなり、長い距離の移動が可能になる。

[ポイント2]左手を上げてバランス、打点に対して"つま先"と"ヒザ"をしっかり向ける・・・ヒザや足首の負担が減ってケガの予防になる。
 右ヒジの角度は90°をキープして肩のラインを保っている。体の芯がまっすぐで、このフォームをキープすることが正確なコントロールにつながる。 頭がナナメに傾くとフットワークの遅れ、シャトルとの距離感がつかめなくなるので意識しよう。

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