[10/1 NetNews]協会がエントリーミス説明 新体制発表
10月1日、日本バドミントン協会は記者会見を行ない、国際大会エントリーミスに関する今後の再発防止策や、
2025年からの強化体制などについて発表した。
日本バドミントン協会においては、10月に行なわれるデンマークOP、ベンディゴ国際に、
代表チームと所属チームとの共同派遣および自費派遣で出場を希望していた選手のエントリーがなされていないミスが発覚。
デンマークOPに関しては女子ダブルスの櫻本絢子/五十嵐有紗(ヨネックス/BIPROGY)、
ベンディゴ国際に関しては男子ダブルスの藤澤佳史/目崎駿太郎、男子シングルスの齋藤駿(いずれもトナミ運輸)の
エントリー漏れがあった。
日本協会は、このエントリー漏れが発覚したあと、9月24日に過去1年間に国際大会へのエントリー実績のあるチーム
責任者と対策会議を実施し、エントリー業務におけるリスクを洗い出し、再発防止策を検討した。
今後は、国際大会申し込みの専用アドレス設定による受付の開始や受付時の受信者を追加し、
複数チェックを行なうなど再発防止策を講じていくと同時に、これまで強化本部の配下にあった海外派遣業務を行なう部署を
会長・副会長の直下に置く組織変更を行ない、村井会長および朝倉副会長自らが再発防止に努めていく体制とした。
これまで協会の財務会計改革に取り組んできた村井会長は、「私がしっかり指揮を取ればよかったのですが、
現場はコーチングスタッフに任せていて、実際の事務作業を含めた強化の改革が抜け落ちていたことは私の責任」とした。
「代表総務の組織を直下に置くことで、そうした事務のエキスパートが強化に関与できる体制もとれる。何よりも私自身が直接関与していくという思いもあり、不退転の決意で臨みたい」と話した。
なお、今回のエントリーミスの影響で国際大会に出場できなかった選手に対しては、代替大会の設定をしていくとしている。
パリ五輪の総括では、「メダル複数個獲得はリオ大会以来。リオ大会には及ばなかったものの、東京での銅メダル1個に比べれば、
結果は上回った」としたものの、現役選手やコーチなどの関係者へのアンケートや面談の結果、
「全種目メダル獲得のためには、まずは全種目で最低でも入賞者を毎回出すことが重要。
そのために必要なテクニカル、フィジカル、メンタル、メディカルといった、あらゆる分野でのサイエンスの知見も
高めていかなければならない」と課題なども挙がった。
また、2025年2月にスタートする新体制のヘッドコーチには、大堀均氏が就任することが発表された。
大堀氏は現在、トナミ運輸のヘッドコーチのほか、ジュニアナショナルチームのヘッドコーチを務めている。
現役選手時代はトナミ運輸で活躍。2006年からは福島県の富岡高校で選手指導に携わり、桃田賢斗、保木卓朗、
小林優吾、大堀彩、東野有紗、渡辺勇大などのちにオリンピックに出場する選手らを指導した。
2004年から20年以上ヘッドコーチを務めてきた朴柱奉・現ヘッドコーチについては、
今年12月までヘッドコーチとして活動し、1月からはアドバイザーとしてナショナルチームをサポートする。