パリ五輪 news
[3/5 NetNews]フランスOP、大堀と奥原が初戦激突![パリ五輪展望]
 3月2日、バドミントン日本代表が欧州遠征のために出発した。
フランスオープン(3月5日~10日)、全英オープン(3月12日~17日)の連戦、一部選手はスイスオープン(3月19日~24日)を含めた3連戦に臨む。
 第1戦となるフランスオープンは、パリ五輪のテストイベントも兼ねており、五輪会場となるポルト・ド・ラ・シャペル アリーナで行われる。
 フランスオープンは、BWFワールドツアーで2番目に格付けが高いスーパー750、世界ランク上位選手に出場義務があり、トップクラスの実力者が揃う。
日本の各種目の五輪レースランク上位者、混合ダブルスの渡辺/東野有紗(BIPROGY)が2位、男子シングルスの奈良岡功大(FWDグループ)と 女子シングルスの山口茜(再春館製薬所)が4位、男子ダブルスの保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)が6位で、五輪出場権獲得の可能性は濃厚。(ランキングは2月27日時点)。

▼各種目の展望
 女子シングルスで五輪3大会連続出場を目指す山口は、23年10月のアジア大会で右足を負傷し、24年1月に復帰。 勝敗だけでなく、十分なスピードが戻っているか、復調具合も注目される。
 日本勢2番手での五輪出場権争い、フランスオープンでは1回戦で大堀彩(トナミ運輸)と奥原希望(太陽ホールディングス)が直接対決に臨む。
 4月末の五輪レースランクで16位以上に同国から2人以上が入れば、上位2人が出場可能になるシングルス。最上位(4位)の山口を、大堀が12位、奥原が17位で追っている。
 五輪出場2枠を3組で争っている女子ダブルスの福島/廣田は、廣田が23年12月に左ひざ前十字じん帯を断裂を負って以来の苦戦覚悟の復帰戦となる。
もう1つの注目点が日本勢2番手の五輪出場権争い。五輪レースランクの5位に志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)、7位に松本麻佑/永原和可那(北都銀行)、 8位に福島由紀/廣田彩花(丸杉)と上位に3組がひしめいている。日本は、レースが終わる4月末に8位以内に2組以上が入れば、上位2組が五輪出場権を得る。
 男子シングルスは、西本拳太(ジェイテクト)がレースランク11位。奈良岡に続いて日本勢2番手での出場条件となる16位以上のキープを狙う。
日本勢3番手で五輪レースランク20位の渡邉航貴(BIPROGY)とは1万3401点の差があり、同国勢の2番手争いでは大きくリードしている。
23位の常山幹太、30位の大林拓真(ともにトナミ運輸)、47位の桃田賢斗(NTT東日本)は逆転が難しい状況。
 男子ダブルスの2番手の古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)は、五輪レースランク14位。2番手での五輪出場には8位以内が必要で、8位までは1万8006点の差があって苦しい状況。
 混合ダブルスの緑川大輝/齋藤夏(NTT東日本/ACT SAIKYO)が、五輪レースランク10位に浮上、初の五輪出場を狙う。
日本勢2番手での五輪出場には五輪レースランク8位以内が条件、フランス、全英でのポイントが加算できるベスト8以上を目指す。
  スイスオープンなどの国際大会に自費派遣で出場する選手はいるが、日本A代表が派遣されるBWFワールドツアースーパー500以上相当の大会は、 欧州2連戦を終えると、五輪レース最終戦となるアジア選手権のみとなる。

△もどる