[4/1:NetNews]渡辺勇大がプロ転向!
  3月31日、渡辺勇大がプロ転向を発表した。日本ユニシス実業団バドミントン部が社名変更により「BIPROGY(ビプロジー)バドミントンチーム」に変わることが発表された オンライン記者会見で、同チームに所属する渡辺勇大のプロ転向も発表された。
渡辺はBIPROGYバドミントンチームとプロ契約を結び、引き続き同チームに所属する。大会のプロデュースや海外リーグ参戦も視野に活動するという。
 オンラインで記者会見を行なった渡辺勇大は質疑応答で次のようなコメント発表している
◆プロとして活動することを考えたのは、東京オリンピックが終わったあとです。きっかけとなったのもやはり東京オリンピックでメダルを獲得して、 さらに自分の活動やバドミントンの普及というものに努めていきたいと思い、プロということを考えました。
やはり日本ユニシスでバドミントンを続けたいという思いから、まず一番に日本ユニシスに相談させていただき、4月1日付をもってプロ契約を結ぶ運びとなりました。
◆バドミントン界では、奥原希望選手、桃田賢斗選手がプロ契約という形で活動していますが、奥原さんと桃田さんに比べると、まだまだ実力が足りていないと思います。 ただ、僕が選手としてできることを考えたときに、プロとして進む道というのが自分の理想に一番近いと思い、今回、プロとしての道を選びました。
プロとしては今後、海外リーグの参戦や個人スポンサー契約、自分で大会をプロデュースするなどを考えています。今はこれくらいしか思いつきませんが、 活動の幅をさらに広げていきたいと思っています。
◆プロ選手になったからという話ではなく、今までもたくさんの人に愛されて、バドミントン選手として恥じないような競技生活を送ってきたつもりでいます。 これは引き続き、責任をもってやっていきたいと思っていますし、プロになったから、なお責任と覚悟を持って、スポンサーや各所にご迷惑をかけないように、 貢献できるように活動していきたいと思っています。
◆パリ五輪では単にメダル獲得ではなく、金メダル獲得をめざしています。男子ダブルスに関しては、自分自身でもまだわかりません。 これから可能性があるとするならば、また挑戦する資格があるならば、挑戦したいと思っていますが、坂本監督やバドミントンチームも含め、いろんな方と相談して、 今後のことを決めていきたいと思います。
◆インドネシアやマレーシアといった東南アジアはバドミントンが盛んですし、国技にもなっています。先ほども申し上げたように海外リーグの参戦や、 海外でのイベントやエキシビションなどもやってみたいなと、僕の理想の中では描いています。
 プロとしてやりたいこととして、海外リーグ参戦、個人スポンサー契約、大会プロデュースを実現することで、自分の価値、そしてバドミントン全体の価値が 上がっていくんじゃないかなと思っています。
日本では、バドミントンはまだ野球やサッカーのようにメジャーとは言い難いスポーツだと思っていますが、その伸びしろは自分自身もバドミントンに対して感じています。 現役選手として何ができるかと考えたときに、プロになっていろいろなことをして幅を広げて、自分が進むべき道を進んでいきたい。 そして、バドミントンを頑張りたいと思っている後輩たちや子どもたちの選択肢をたくさん増やしてあげられるように、競技をしていきたいと思いました。
◆コロナ禍で、日本ではファンの方々が会場に足を運んで選手の生のプレーを見る機会が少なくなっています。数年間にわたって、そして現状も、それが続いている状態です。皆さんにプレーをお見せできないまま、引退してしまう選手、移籍してしまう選手がここ数年たくさんいました。そういう人たちの最後の場をつくりたいと思ったり、S/Jリーグやいろいろな大会が延期や中止になったときに、自分に何かできないか、バドミントンを止めちゃいけないという強い思いがありました。
そういう思いがあり、イベントや大会をプロデュースしたいと思い、さっそくではありますが、4月10日に、遠藤(大由)さん、嘉村(健士)さん、園田(圭悟)さんが主役の イベントを開催することが決まっています。これも僕自身、男子ダブルスを育ててもらった3人に何かできないかと考え、模索しました。
遠藤さんに関しては僕が日本ユニシスに入社してから男子ダブルスのすべてを教わった人です。遠藤さんがいなかったら、今、僕はこの場に座っていない。また、ソノカムペアがいなかったら、きっと僕らも世界で羽ばたくことはできなかった。勝手にライバルだと思って、「負けたくない」と思ってプレーしていました。その結果が、今だと思っています。 皆さんに3人の最後の雄姿を見ていただくという意味でも、イベントをプロデュースしたいという思いが強かったです。

 最後に、プロになるにあたって、たくさんの方々からお声をいただき、お力をいただき、今、プロ宣言ができています。そんな方々に感謝の気持ちをもって、バドミントンで恩返しができるように競技生活を頑張っていきたいと思います。

△もどる