【詳報】桃田「右眼眼窩底骨折」手術後!
耳を疑うような交通事故に巻き込まれたバドミントン世界王者の桃田賢斗、マレーシアマスターズ優勝の翌日、1月13日の早朝だった。
2日後のインドネシアマスターズを欠場し、帰国のために桃田をはじめ平山優コーチ(日本ユニシス)、森本哲史トレーナー、
大会技術スタッフ(イギリス)を乗せクアラルンプール空港へ移動するワゴン車は、大型トラックに激突。車体の前方は大破し、ドライバーが死亡する凄惨な事故となった。
現地での検査結果は顎部、眉間部、唇という3箇所の裂傷と、全身打撲という診断を受けたと発表した。
現地の精密検査でCTなどを撮り、脳や歯に異常はなかったという。裂傷などは1週間程度で回復する見込み。医師の許可を得て、
同じく負傷した平山優コーチ、森本哲史トレーナーと15日に帰国した。桃田はそのまま、都内の病院に2日間検査入院を経て17日に退院した。
「身体面に異常なし」との診断を受けた桃田は、その後も静養し、2月3日からの代表合宿に参加することを表明。「少しずつ試合復帰を見据えていければ」とコメントし、
3月11日に開幕する全英オープンへの派遣選手にも決定したいた。
ところが、4日の練習で「シャトルが二重に見える」と訴えて5日に合宿を離脱。7日に精密検査を行なった結果、「右眼眼窩底骨折」と診断され8日に手術を行なったという。
執刀医の見解では“全治3カ月程度”であることも発表し、全英オープンをキャンセルし、しばらく治療に専念していくことになった。
東京五輪は確実なものにしている桃田だが、全治3ヶ月の診断通りに順調に回復すれば、5月に開催されるトマス杯(デンマーク;国別団体戦)が実戦復帰になりそうだ。
その後、五輪本番までの約2ヶ月の間で"試合勘"をどこまで取り戻せるか、王者の苦難は続く・・・。