【5/28NetNews】決勝進出者が決定!(日本RC)
サイデン化学アリーナ(埼玉県さいたま市)で開催中の「2019年日本ランキングサーキット」は大会4日目、各種目準決勝が行なわれ、
男子は五十嵐と下農、女子は橋と水井が決勝進出を決めた。
【男子シングルス】
日本B代表の五十嵐優(日本ユニシス)が、高校生ながら3試合連続ストレートで勝ち上がってきた奈良岡功大(浪岡高)に勝利した。
スピード全開のラリーを展開する五十嵐と、なめらかなフットワークと柔らかいタッチで対応する奈良岡の勝負。最後は五十嵐が浅く返ってきた
シャトルにラウンドで飛びついてクロススマッシュ。奈良岡が拾いきれずゲームオーバー。五十嵐は大学生だった2016年に優勝して以来の決勝進出、
3年ぶりのタイトル獲得をめざす。
五十嵐と同じB代表の下農走(トナミ運輸)は、A代表で唯一出場している坂井一将(日本ユニシス)にストレートで勝利。序盤から冷静さと積極性を併せ持つ
プレーでラリーを支配し、社会人初タイトルまであと1勝に迫った。
【女子シングルス】
2017年インターハイで3冠を達成している社会人2年目の橋明日香(ヨネックス)が、一昨年準優勝、昨年3位の齋藤栞(ACT SAIKYO)に勝利を収めた。
今大会、フィジカルの強さが生み出すパワーとスピードが際立つ橋は、相手を追い込んでスペースを作り、力強いスマッシュを打ち込み、
厳しい戦いを2試合連続で凌いできた齋藤のねばりを、2−0で振りきり決勝進出を決めた。
高校卒1年目の水井ひらり(NTT東日本)は、2回戦でB代表の峰歩美(再春館製薬所)を倒した林樂(ACT SAIKYO)にストレート勝ち。
男子シングルスのような打ち合いを制したのは水井。スピードとパワーで圧倒した水井は手を緩めることなく、5本で勝利を収めた。
なお、決勝戦の相手である橋は、ふたば未来学園の1年先輩。ともに社会人初タイトルをかけて戦う。
【男子ダブルス】
前日の準々決勝は苦しんだA代表の井上拓斗/金子祐樹(日本ユニシス)が、世界ランク12位の実力を発揮し、B代表の金子真大/久保田友之祐(トナミ運輸)に
2−0で勝利した。井上/金子は2016年以来の決勝進出で大会初制覇をめざす。
3連覇をねらうB代表の古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)は、同じB代表の岡村洋輝/小野寺雅之(日本ユニシス/早稲田大)に快勝。
互いにスピードを生かした速い展開での勝負は古賀/齋藤が望むところ。岡村/小野寺が前に突っ込むと、それ以上のスピードで切り返し主導権を渡さなかった。
4試合すべてストレート勝ちで、連日会場に足を運ぶ職場の応援団にも応えてみせた。
【女子ダブルス】
2試合ともにファイナルゲームだった女子ダブルス。長い戦いを先に制したのは、加藤美幸/柏原みき(ACT SAIKYO)。相手は4月の大阪国際で優勝している
曽根夏姫/保原彩夏(ヨネックス)。大学時代からペアを組む加藤/柏原が、逆転勝利で初の決勝進出を決めた。
もう1試合はペア結成間もない星千智/松田蒼(日本ユニシス)、福万尚子/横山恵里香(山陰合同銀行)の対戦。前日の準々決勝で快勝した福万/横山は、
この日も動きがよく第1ゲームを先取。接戦となった第2ゲームは、20-20から怯むことなくスマッシュを打ち込んだ星/松田が奪い返した。
ファイナルゲームも、食らいつく福万/横山を15本で振りきって初の決勝進出。
【混合ダブルス】
この日、最初に決勝進出を決めたのは混合ダブルス専任のB代表ペア、浦井唯行/宮浦玲奈(丸杉/ヨネックス)。
4月の大阪国際でも勝利していた西川裕次郎/尾ア沙織(NTT東日本)にストレート勝ちを収めた。
第1シードの金子祐樹/中西貴映(日本ユニシス)は、混合ダブルス専任のB代表ペア、山下恭平/篠谷菜留(日本体育大/日本ユニシス)に勝利。
接戦の第1ゲームを21-19で奪い、第2ゲームは山下/篠谷の組み立ての前に11-21、勝負はファイナルゲームへ。
金子/中西は一昨年に初優勝して以来、2年ぶりの決勝進出。金子は男子ダブルスとの2冠をねらう。
【5/27NetNews】ベスト4決定(日本RC)
2019年日本ランキングサーキットは大会3日目、各種目準々決勝が行なわれベスト4が出そろった。
【男子シングルス】
高校生で唯一勝ち残っている奈良岡功大(浪岡高)が、4月の大阪国際で優勝するなど心境著しい社会人3年目の渡邉航貴(日本ユニシス)に勝利した。
両者ともに動きがよく精度の高いショットを打ち込む互角のラリーを展開。接戦が続いた第1ゲームは21-19で奈良岡が先取した。
第2ゲームも点差が離れることなく進み、奈良岡が20-19でマッチポイント。渡邉が置きにいったレシーブをネットにかけてゲームオーバー。
1時間に及ぶ熱戦を制した奈良岡が高校生にしてベスト4進出を果たした。
下農走(トナミ運輸)と古賀穂(NTT東日本)の試合も1時間を超える激闘。ともにB代表で、サウスポーで、同い年というライバル対決。
第1ゲームは古賀がラリーを支配して先取。第2ゲームは、下農が落ち着いたプレーで取り返し、勝負はファイナルゲームへ。
終盤まで重いスマッシュを打ち込んだ下農が20-18でマッチポイントを握り、最後は古賀のスマッシュがネットにかかる。下農が渾身のガッツポーズを決めた。
もう一つの同年対決は、日本ユニシスの五十嵐優と小野寺裕介による同チーム対決。手の内を知る者同士の戦いは、こちらもファイナルゲーム、
1時間を超える熱戦に五十嵐が気持ちを切らさず攻め続け、逆転勝利を収めた。
また、二人と同じ日本ユニシスの坂井一将は大学生を倒して勝ち上がってきたベテラン・古財和輝(龍谷大職員)にストレート勝利。
【女子シングルス】
B代表の橋明日香(ヨネックス)は、昨年優勝の三谷美菜津(NTT東日本)に第1ゲームを奪われながら逆転勝利。
一昨年の決勝の再戦となった齋藤栞(ACT SAIKYO)と仁平菜月(トナミ運輸)の試合は、低いロブで相手を左右に振って厳しいところを攻め合う展開。
第1ゲームは齋藤が先取。第2ゲームは齋藤がマッチポイントを握るも仁平が追いつき奪い返した。ファイナルゲームも一進一退の攻防が続き、
齋藤が20-19で2度目のマッチポイント。やや苦しい体勢から果敢に沈めたカットを仁平がレシーブミスしてゲームオーバーとなった。
齋藤のチームメートで埼玉栄高校の後輩でもある林樂(ACT SAIKYO)は仲井由希乃(再春館製薬所)に逆転勝利。積極的にスマッシュを打ち続け、
最後の1点もラウンドからクロススマッシュを決めた。
高卒1年目の水井ひらり(NTT東日本)は、大学生で唯一勝ち残っていた池内萌絵(日本体育大)にストレート勝ち。フィジカルの強さを感じさせるプレーと、
勝負どころのクロスショットが光りベスト4に進出した。
【男子ダブルス】
A代表で唯一出場している第1シードの井上拓斗/金子祐樹(日本ユニシス)が、苦しみながらも準決勝進出を決めた。昨年準優勝の星野翔平/西川裕次郎(NTT東日本)との右左ペア
対決は、序盤から攻めまくった星野/西川が先取。一方、そこから立て直した世界ランク12位の井上/金子の実力。
第2ゲームは序盤からリードして奪い返すと、ファイナルゲームはラリーを完全に支配。後手に回った星野/西川にミスが重なりゲームオーバー。
B代表の金子真大/久保田友之祐(トナミ運輸)は竹内義憲/松居圭一郎(日立情報通信エンジニアリング)に勝利。第1ゲームは中盤から抜け出して奪うも、
第2ゲームは竹内/松居に14本で奪い返された。接戦となったファイナルゲームは最後まで互いに攻め合い、24-22で決着。社会人2年目の金子/久保田がベスト4進出を果たした。
B代表の岡村洋輝/小野寺雅之(日本ユニシス/早稲田大)は、大学生で唯一勝ち残っていた光島理貴/緒方友哉(日本大)にストレート勝ち。
3連覇をねらう古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)は持ち味のコンビネーションと攻撃力を発揮して、高野将斗/玉手勝輝(日立情報通信エンジニアリング)に快勝。
【女子ダブルス】
ペア結成間もない福万尚子/横山恵里香(山陰合同銀行)が、世界ランク47位の荒木茜羽/今井莉子(アメリカンベイプ岐阜)にストレート勝利。
世界を舞台に戦ってきたベテラン・福万の速いタッチから、横山がコースをねらってスマッシュし、荒木/今井のローテーションの隙を突く会心のラリーで得点を奪った。
唯一のファイナルゲームとなったのはペア結成間もない同士、星千智/松田蒼(日本ユニシス)と與猶くるみ/宮浦玲奈(ヨネックス)の対戦。
最後まで打ち続けた星/松田が、準決勝進出を果たした。
4月の大阪国際で優勝している曽根夏姫/保原彩夏(ヨネックス)は、ペアを組み替えて出場してきた渡邉あかね/尾ア沙織(NTT東日本)にストレート勝ち。
加藤美幸/柏原みき(ACT SAIKYO)は、大学生で唯一勝ち残っていた朝倉みなみ/斉藤ひかり(龍谷大)を10本、15本に抑え、大学生だった2016年以来の準決勝進出を決めた。
【混合ダブルス】
注目を集めたのは、混合ダブルスのB代表ペア対決。浦井唯行/宮浦玲奈(丸杉/ヨネックス)が、高校卒1年目の緑川大輝/齋藤夏(早稲田大/ACT SAIKYO)に2−1で勝利した。
浦井/宮浦は相手を左右に振って崩し、浦井が豪快なスマッシュを打ち込むパターン、ラリーの組み立てと決定力で勝負を決めた。
日本ユニシスの金子祐樹/中西貴映、岡村洋輝/星千智による同チーム対決は、一昨年優勝のサウスポーペア金子/中西が勝利。
互いに手の内を知るだけに長い戦いとなったが、ファイナルゲームは10本で決着をつけた。金子は男子ダブルスと2種目でベスト4入りを果たしている。
B代表の山下恭平/篠谷菜留(日本体育大/日本ユニシス)は、渡邊達哉/小野菜保(再春館製薬所)に快勝。西川裕次郎/尾ア沙織(NTT東日本)は、鈴木大裕/今井優歩(東北マークス/ACT SAIKYO)にストレート勝ち。
昨年に続く準決勝進出を決めた。
【5/26NetNews】各種目2回戦(ベスト8)(日本RC)
5月26日(日)、2019年日本ランキングサーキットは大会2日目を迎え、各種目2回戦と17位決定戦が行なわれた。
【混合ダブルス】
B代表ペア浦井唯行/宮浦玲奈(丸杉/ヨネックス)が快勝。前日の1回戦は2−1での勝利だったが、この日はコンビネーションと攻撃力を発揮。
1回戦で社会人ペアに勝利した高校卒1年目の緑川大輝/齋藤夏(早稲田大/ACT SAIKYO)は、井上拓斗/岩永鈴(日本ユニシス)に2−0で勝利。
山下恭平/篠谷菜留(日本体育大/日本ユニシス)、昨年3位の西川裕次郎/尾ア沙織(NTT東日本)、一昨年優勝の金子祐樹/中西貴映(日本ユニシス)もストレート勝ち。
準々決勝に駒を進めた。
【女子シングルス】
齋藤栞(ACT SAIKYO)と大家夏稀(NTT東日本)の試合は、1時間を超える大熱戦。取っては取り返す展開が続いたが、19-21,21-19,21-18で、昨年3位の齋藤が勝利をつかんだ。
齋藤と同じACT SAIKYOの林樂は、日本B代表の峰歩美(再春館製薬所)に2−1で勝利。仲井由希乃(再春館製薬所)は、同じくB代表の漆ア真子(山陰合同銀行)に勝ち、ベスト8進出を決めた。
昨年優勝の三谷美菜津(NTT東日本)は落ち着いた試合運びでストレート勝利を収めた。
【男子シングルス】
3月末の高校選抜で3冠を達成した奈良岡功大(浪岡高)が、S/Jリーガーの丸尾亮太郎(日立情報通信エンジニアリング)にストレート勝利。全種目を通じて高校生で唯一ベスト8進出を決めた。
4月の大阪国際チャレンジで優勝している渡邉航貴(日本ユニシス)と対戦する。
1回戦で大学生相手に勝利を収めたベテランの古財和輝(龍谷大職員)は、
2回戦でも大林拓真(早稲田大)にファイナル17本で勝利。試合後、コート外で仰向けに倒れるほどの厳しい戦いを制した。
【女子ダブルス】
世界ランク47位の荒木茜羽/今井莉子(アメリカンベイプ岐阜)を相手に、埼玉栄高校出身の先輩&後輩ペア、川島美南/齋藤夏(ACT SAIKYO)が大健闘した。
大阪国際チャレンジ優勝の曽根夏姫/保原彩夏(ヨネックス)は、本田恵利奈/清水望(日立化成)との打ち合いを19本、18本で制してベスト8入り。
渡邉あかね/尾ア沙織が準々決勝進出を決めている。
【男子ダブルス】
A代表で世界ランク12位の実力を誇る井上拓斗/金子祐樹(日本ユニシス)、大会3連覇をねらう古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)が快勝。
B代表の岡村洋輝/小野寺雅之(日本ユニシス/早稲田大)は、埼玉栄高校の後輩ペア、武井優太/遠藤彩斗(明治大)に食らいつかれたが、17本、19本で勝ちきった。
同じくB代表の金子真大/久保田友之祐(トナミ運輸)もストレート勝利を収め、準々決勝進出を果たした。
【5/25NetNews】日本ランキングサーキットが開幕
5月25日(土)、「2019年日本ランキングサーキット」(埼玉県さいたま市)が開幕。
今年はスディルマン杯(中国・南寧)と日程が重なり日本A代表の出場はわずかだが、若手やベテランが出場し初日から熱戦を展開している。
【混合ダブルス】
地元・埼玉栄高校を卒業したばかりの緑川大輝/齋藤夏(早稲田大/ACT SAIKY)が2−0で快勝。川前直樹B代表コーチが、「A代表の渡辺勇大/東野有紗
(日本ユニシス・世界ランク3位)に次ぐ存在になってほしい」と期待を寄せる若きペアが、完成度の高いコンビネーションを見せた。
また、緑川/齋藤と同じB代表ペアの浦井唯行/宮浦玲奈(丸杉/ヨネックス)、山下恭平/篠谷菜留(日本体育大/日本ユニシス)も2回戦に進出した。
【女子シングルス】
第2シードの川上紗恵奈(北都銀行)が初戦敗退。第1ゲームからペースをつかめず、池内萌絵(日本体育大)に1−2で敗れた。
昨年優勝の三谷美菜津(NTT東日本)、一昨年優勝の仁平菜月(トナミ運輸)はストレート勝利。2016年優勝の峰歩美(再春館製薬所)は、
高校生の内山智尋(ふたば未来学園高)にファイナル19本で振りきった。
なお、姉妹対決として注目を集めた齋藤栞と夏(いずれもACT SAIKYO)の試合は、姉の栞が貫禄のストレート勝利を収めている。
【男子シングルス】
3月末に行なわれた高校選抜で3冠を達成した奈良岡功大(浪岡高)が社会人選手に勝利。右足ふくらはぎに軽いテーピングをしていたが、
軽快なフットワークから安定したショットを披露した。
4月の大阪国際チャレンジで優勝している渡邉航貴(日本ユニシス)ら、シード選手も順当に2回戦進出。第4シードの古賀穂(NTT東日本)は、
牧野桂大(日立情報通信エンジニアリング)に苦しめられたが、ファイナル17本で勝ちきった。
なお、ベテランの古財和輝(龍谷大職員)は大学生相手に2−0で勝利した。
【女子ダブルス】
世界ランク47位の実力を持つ荒木茜羽/今井莉子(アメリカンベイプ岐阜)ら、シードに入ったペアが順当に2回戦進出を決める中、
高校生ペアの健闘が光った。高校選抜優勝の大竹望月/橋美優(青森山田高)は、大阪国際チャレンジ優勝の曽根夏姫/保原彩夏(ヨネックス)を相手にファイナルゲームに持ち込んだ。
最後のインターバル後から、曽根/保原が落ち着きを取り戻して21-16でゲームオーバーとなったが、互いに好プレー、好ショットを連発した。
また、シングルスで大健闘した内山智尋は、ふたば未来学園高の後輩・廣上瑠依とのペアでも、川島里羅/森沙耶(NTT東日本)にファイナル17本までねばった。
なお、ダブルスでも「姉妹対決」が実現。上杉夏美/鈴木成美(明治大)と上杉杏/吉田瑠実(明治大/早稲田大)の試合は、こちらも姉・夏美と鈴木のペアが
ストレート勝利を収めた。
【男子ダブルス】
A代表で世界ランク12位の実力を誇る井上拓斗/金子祐樹(日本ユニシス)、大会3連覇をねらう古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)、
昨年の全日本総合3位の岡村洋輝/小野寺雅之(日本ユニシス/早稲田大)らが、いずれもストレート勝利で2回戦進出。B代表の金子真大/久保田友之祐(トナミ運輸)は、
やや苦しみながらも2−1で勝ちきった。最終試合では奈良岡功大/武藤映樹(浪岡高)が、社会人ペアにストレート勝利。奈良岡は高校生ながら2種目で社会人選手を倒し、2回戦進出を果たしている。