【5/29NetNews】大学生の小本翔太が上田拓馬を撃破!(日本RC)
2018年日本ランキングサーキット大会、29日は各種目準決勝が行なわれた。
大学生で唯一勝ち残っている小本翔太(日体大)が、円熟味を増す上田拓馬(日本ユニシス)に挑んだ。全身バネのような小本は力強いジャンプスマッシュを放ち、
ギリギリの球に飛びついて立ち上がる。対する上田は丁寧にラリーを組み立て、空いたスペースを作って強烈なスマッシュを決める。ファイナルゲームにもつれ込んだ戦いは、
最後は小本が渾身のストレートスマッシュをライン際に決めて勝利、決勝進出を決めた。
全日本総合王者で日本A代表の武下利一(トナミ運輸)は、日本B代表の五十嵐優(日本ユニシス)と対戦。試合序盤から果敢にスマッシュを打ち込む五十嵐に対し、
落ち着いてラリーを組み立て、勝負どころで厳しいコースに打ち分ける武下。好勝負は、第1ゲームを武下、第2ゲームを五十嵐が取り、ファイナルゲームへ。
五十嵐は18点まで追いすがったが、最後は武下がフォア奥からストレートスマッシュを放ち、浅くなった返球を叩き込んでゲームオーバー。
女子シングルスは準々決勝で第1シードの大堀彩(トナミ運輸)を倒した橋本由衣(NTT東日本)は、昨年準優勝の齋藤栞(ACT SAIKYO)と対戦。互いにスタミナとパワーを生かした力強いラリーを展開。
橋本は第1ゲーム序盤リードを奪われるも、点差を詰めて11オール、競り合いを抜け出して先取し。第2ゲームは中盤から橋本の流れになったが、齋藤もねばり抜いて逆転。
勝負のファイナルゲームは、リードを保った齋藤が18-15と抜け出したと思われたが、ロブが浅くなったところを橋本がスマッシュで得点を重ねて、最後まで集中力を切らさず、
1時間を超える戦いを経て決勝進出を決めた。
日本B代表対決となった三谷美菜津(NTT東日本)と峰歩美(再春館製薬所)の試合は2−0で三谷が勝利。ねばりが身上の峰をコーナーに追い込み、決め球は厳しくクロスへ。
第2ゲーム中盤以降はドリブンクリアーも効果的に使うなど、ラリーを支配する戦術の幅広さが際立っていた。
男子ダブルスは、連覇をめざす古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)は、全日本総合ベスト8の浦井唯行/三浦昂(丸杉)にストレート勝ち。浦井/三浦の角度あるスマッシュに苦しめられたが、
二人がめまぐるしく入れ替わる速いローテーションを貫き、古賀のトリッキーなプレーでスタンドを沸かせながら、2年連続で決勝進出を決めた。
4月の大阪国際を制したベテラン・橋本博且/佐伯祐行(福井県スポーツ協会)に挑んだのは、NTT東日本の新鋭・星野翔平/西川裕次郎。
熟練のレシーブと仕掛けが光るベテランに対してひるまず攻め続け、2ゲーム目も20-20から26-24で決着。先手を取って攻め込み、最後は佐伯のボディにプッシュを打ち込んだ。
女子ダブルスは社会人4年目の川島里羅/尾ア沙織(NTT東日本)が、国際大会2週連続優勝と波に乗る第1シード・櫻本絢子/畑祐紀子(ヨネックス)にストレート勝利を収めた。
サウスポー・櫻本のパワーと畑のスピードを生かした攻撃を、川島/尾アは力強いレシーブで跳ね返して逆襲。接戦の第1ゲームを22-20で奪うと、
第2ゲームも気持ちを前面に出して21-14。最後は川島が相手サービスをプッシュし、上がってきた球を尾崎がスマッシュ。ペアとして大きな成長を感じさせながら、二人の出身地・埼玉で
国内での社会人初タイトルをめざす。
日本ユニシス対決となったもう1試合、栗原文音/篠谷菜留vs東野有紗/中西貴映は、先輩ペアの栗原/篠谷が2−1で勝利。1時間を超える激しい試合を戦い抜いた。
混合ダブルス、前日の準々決勝でナショナルB代表対決を制した三橋健也/篠谷菜留(日大/日本ユニシス)と西川裕次郎/尾ア沙織(NTT東日本)と対戦した。
三橋/篠谷は序盤からリードを保ち第1ゲームを先取。第2ゲームも21-12でストレート勝利。
A代表同士の保木卓朗/永原和可那(トナミ運輸/北都銀行)と、山下恭平/東野有紗(日体大/日本ユニシス)の対戦も2−0での決着。接戦の第1ゲームを19本で奪った保木/永原が、
第2ゲームを14本で連取した。大学生の山下と、混合ダブルスA代表の東野によるパワフルな攻撃は見応えがあったが、保木がうまくスピードをコントロールしながらラリーを支配。
最後はフォアからクロススマッシュを叩き込み、決勝進出を決めた。
【5/28NetNews】4強出そろう!(日本RC)
◆準々決勝・結果
男子シングルス
上田拓馬(日本ユニシス)2(23-21,17-21,21-14)1松川直弘(勝山市役所)
小本翔太(日体大)2(21-19,21-10)0山口容正(Shuttle&Suns)
五十嵐優(日本ユニシス)2(21-17,21-14)0渡邉航貴(日本ユニシス)
武下利一(トナミ運輸)2(9-21,21-19,21-18)1古賀穂(早稲田大)
女子シングルス
橋本由衣(NTT東日本)2(21-23,21-18,21-9)1大堀彩(トナミ運輸)
齋藤栞(ACT SAIKYO)2(21-17,16-21,21-10)1水井ひらり(ふたば未来学園高)
峰歩美(再春館製薬所)2(21-18,19-21,21-15)1林樂(ACT SAIKYO)
三谷美菜津(NTT東日本)2(21-13,21-13)0漆ア真子(山陰合同銀行)
男子ダブルス
星野翔平/西川裕次郎(NTT東日本)2(24-22,22-20)0松居圭一郎/竹内義憲(日立情報通信エンジニアリング)
橋本博且/佐伯祐行(福井県スポーツ協会)2(21-15,21-8)0小倉由嵩/三橋健也(日大)
古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)2(21-11,24-22)0東野圭悟/渡部大(JR北海道)
浦井唯行/三浦昂(丸杉)2(21-12,21-17)0岡村洋輝/小野寺雅之(日本ユニシス/早稲田大)
女子ダブルス
櫻本絢子/畑祐紀子(ヨネックス)2(21-16,21-19)0本田恵利奈/清水望(日立化成)
川島里羅/尾ア沙織(NTT東日本)2(21-11,21-13)0久後あすみ/横山めぐみ(山陰合同銀行)
栗原文音/篠谷菜留(日本ユニシス)2(21-19,24-26,21-18)1志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)
東野有紗/中西貴映(日本ユニシス)2(22-24,21-18,21-14)1曽根夏姫/保原彩夏(ヨネックス)
混合ダブルス
三橋健也/篠谷菜留(日大/日本ユニシス)2(21-18,28-26)0●権藤公平/栗原文音(トナミ運輸/日本ユニシス)
西川裕次郎/尾ア沙織(NTT東日本)2(21-14,21-18)0藤巻嵩寛/河崎綾佳(AC長野パルセイロBC/七十七銀行)
保木卓朗/永原和可那(トナミ運輸/北都銀行)2(21-15,21-15)0浦井唯行/宮浦玲奈(丸杉/ヨネックス)
山下恭平/東野有紗(日体大/日本ユニシス)2(6-21,21-17,21-14)1鈴木大裕/今井優歩(東北マークス/ACT SAIKYO)