(日本RC)

【5/30NetNews】武下、三谷がシングルスV(日本RC)

 5月26日から埼玉県さいたま市記念総合体育館で開催された 2018年日本ランキングサーキット大会。30日(水)は大会5日目、各種目決勝が行なわれた。
 全日本総合王者で日本A代表の武下利一(トナミ運輸)と、大学生で唯一勝ち残っている小本翔太(日体大)の対戦は、ベテラン・武下に軍配が上がった。
驚異的な身体能力でS/Jリーガーを倒してきた小本は、決勝の舞台でもその力を発揮。躍動感あふれるフォームからジャンプスマッシュを打ち込み、 ギリギリのシャトルに何度も飛びついた。武下もこの日は積極的にスマッシュを放つ。連続スマッシュなどでリードを広げた第1ゲーム、20-12で迎えたゲームポイントも フォアからのストレートスマッシュを決めた。
第2ゲームは武下にミスが重なり、序盤は小本が8-2とリード。しかし、武下は強気と冷静さを保って8-8と追いつく。 長いラリーも正確なストロークでしっかり奪い21-15。2−0で勝利し、2011年以来3回目の優勝を果たした。

 女子シングルス決勝は、日本B代表の三谷美菜津と、元代表の橋本由衣によるNTT東日本対決。今大会、パフォーマンスのよさが際立つ三谷が安定したプレーを披露し、 2−0で勝利した。同チーム対決ということでコーチ席は無人。互いに手の内を知る者同士、第1ゲームの折り返しは11-8で三谷。ここから徐々に差を広げて第1ゲームを21-16で奪った。
第2ゲームも三谷の勢いは衰えず、深いクリアーでコート奥へと押し込み、長いラリーを奪っていく。橋本も鋭いスマッシュを打ち込んだが最後はクリアーがバックアウト。 B代表の三谷が実力を発揮し、2011年以来2回目の優勝を果たした。

 男子ダブルス決勝は、昨年優勝の古賀輝/齋藤太一と、星野翔平/西川裕次郎によるNTT東日本対決。実力に勝る古賀/齋藤が2−0で勝利した。
速いローテーションで攻め続けるスタイルの古賀/齋藤は序盤からラリーを支配。後衛からスマッシュ、リターンに飛びつきスマッシュという連続攻撃で得点を重ね、 第1ゲームを12本で奪った。星野/西川もレシーブでねばり、第2ゲームは前に詰める動きで食らいついたが相手を追い詰めるには至らず、最後は古賀がスマッシュ、 さらに齋藤が飛びついてスマッシュという形が決まって21-15。古賀/齋藤が自分たちの持ち味を存分に発揮して、連覇を達成した。

 女子ダブルス決勝は、栗原文音/篠谷菜留(日本ユニシス)が社会人4年目で優勝という結果がほしい川島里羅/尾ア沙織(NTT東日本)の挑戦をストレートで退けた。
序盤から栗原/篠谷の攻撃が冴えてリードし、動きが硬い川島/尾アを圧倒する。後半接戦になったが21-19で第1ゲームを先取した。 第2ゲームも栗原/篠谷が先制、中盤以降相手後衛の川島を振り回して得点を重ね21-15でゲームオーバー。栗原/篠谷がタイトルを手にした。

 混合ダブルスはA代表同士の保木卓朗/永原和可那(トナミ運輸/北都銀行)と、混合ダブルスB代表の三橋健也/篠谷菜留(日大/日本ユニシス)の対戦は、 A代表の保木/永原が実力を発揮。貫禄のストレート勝利を収めた。
保木/永原は序盤から先に前を取って相手を追い詰め、余裕のある状態でスマッシュを打ち込む形が機能し、エースショットで次々と得点を奪い、第1ゲームを21-12で先取した。 第2ゲームも、昨年9月のジャパンオープン準優勝の実績を持つ保木の組み立てと永原の前衛が冴え渡り常にリードを保ち、対する三橋/篠谷も気持ちを前面に出して攻めて食らいついたが、 最後まで落ち着いてプレーした保木/永原が、初出場初優勝を果たした。

【5/29NetNews】大学生の小本翔太が上田拓馬を撃破!(日本RC)
 2018年日本ランキングサーキット大会、29日は各種目準決勝が行なわれた。
 大学生で唯一勝ち残っている小本翔太(日体大)が、円熟味を増す上田拓馬(日本ユニシス)に挑んだ。全身バネのような小本は力強いジャンプスマッシュを放ち、 ギリギリの球に飛びついて立ち上がる。対する上田は丁寧にラリーを組み立て、空いたスペースを作って強烈なスマッシュを決める。ファイナルゲームにもつれ込んだ戦いは、 最後は小本が渾身のストレートスマッシュをライン際に決めて勝利、決勝進出を決めた。
 全日本総合王者で日本A代表の武下利一(トナミ運輸)は、日本B代表の五十嵐優(日本ユニシス)と対戦。試合序盤から果敢にスマッシュを打ち込む五十嵐に対し、 落ち着いてラリーを組み立て、勝負どころで厳しいコースに打ち分ける武下。好勝負は、第1ゲームを武下、第2ゲームを五十嵐が取り、ファイナルゲームへ。 五十嵐は18点まで追いすがったが、最後は武下がフォア奥からストレートスマッシュを放ち、浅くなった返球を叩き込んでゲームオーバー。
 女子シングルスは準々決勝で第1シードの大堀彩(トナミ運輸)を倒した橋本由衣(NTT東日本)は、昨年準優勝の齋藤栞(ACT SAIKYO)と対戦。互いにスタミナとパワーを生かした力強いラリーを展開。 橋本は第1ゲーム序盤リードを奪われるも、点差を詰めて11オール、競り合いを抜け出して先取し。第2ゲームは中盤から橋本の流れになったが、齋藤もねばり抜いて逆転。 勝負のファイナルゲームは、リードを保った齋藤が18-15と抜け出したと思われたが、ロブが浅くなったところを橋本がスマッシュで得点を重ねて、最後まで集中力を切らさず、 1時間を超える戦いを経て決勝進出を決めた。
 日本B代表対決となった三谷美菜津(NTT東日本)と峰歩美(再春館製薬所)の試合は2−0で三谷が勝利。ねばりが身上の峰をコーナーに追い込み、決め球は厳しくクロスへ。 第2ゲーム中盤以降はドリブンクリアーも効果的に使うなど、ラリーを支配する戦術の幅広さが際立っていた。
 男子ダブルスは、連覇をめざす古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)は、全日本総合ベスト8の浦井唯行/三浦昂(丸杉)にストレート勝ち。浦井/三浦の角度あるスマッシュに苦しめられたが、 二人がめまぐるしく入れ替わる速いローテーションを貫き、古賀のトリッキーなプレーでスタンドを沸かせながら、2年連続で決勝進出を決めた。
 4月の大阪国際を制したベテラン・橋本博且/佐伯祐行(福井県スポーツ協会)に挑んだのは、NTT東日本の新鋭・星野翔平/西川裕次郎。 熟練のレシーブと仕掛けが光るベテランに対してひるまず攻め続け、2ゲーム目も20-20から26-24で決着。先手を取って攻め込み、最後は佐伯のボディにプッシュを打ち込んだ。
 女子ダブルスは社会人4年目の川島里羅/尾ア沙織(NTT東日本)が、国際大会2週連続優勝と波に乗る第1シード・櫻本絢子/畑祐紀子(ヨネックス)にストレート勝利を収めた。
サウスポー・櫻本のパワーと畑のスピードを生かした攻撃を、川島/尾アは力強いレシーブで跳ね返して逆襲。接戦の第1ゲームを22-20で奪うと、 第2ゲームも気持ちを前面に出して21-14。最後は川島が相手サービスをプッシュし、上がってきた球を尾崎がスマッシュ。ペアとして大きな成長を感じさせながら、二人の出身地・埼玉で 国内での社会人初タイトルをめざす。
 日本ユニシス対決となったもう1試合、栗原文音/篠谷菜留vs東野有紗/中西貴映は、先輩ペアの栗原/篠谷が2−1で勝利。1時間を超える激しい試合を戦い抜いた。
 混合ダブルス、前日の準々決勝でナショナルB代表対決を制した三橋健也/篠谷菜留(日大/日本ユニシス)と西川裕次郎/尾ア沙織(NTT東日本)と対戦した。 三橋/篠谷は序盤からリードを保ち第1ゲームを先取。第2ゲームも21-12でストレート勝利。
A代表同士の保木卓朗/永原和可那(トナミ運輸/北都銀行)と、山下恭平/東野有紗(日体大/日本ユニシス)の対戦も2−0での決着。接戦の第1ゲームを19本で奪った保木/永原が、 第2ゲームを14本で連取した。大学生の山下と、混合ダブルスA代表の東野によるパワフルな攻撃は見応えがあったが、保木がうまくスピードをコントロールしながらラリーを支配。 最後はフォアからクロススマッシュを叩き込み、決勝進出を決めた。

【5/28NetNews】4強出そろう!(日本RC)
◆準々決勝・結果
男子シングルス
上田拓馬(日本ユニシス)2(23-21,17-21,21-14)1松川直弘(勝山市役所)
小本翔太(日体大)2(21-19,21-10)0山口容正(Shuttle&Suns)
五十嵐優(日本ユニシス)2(21-17,21-14)0渡邉航貴(日本ユニシス)
武下利一(トナミ運輸)2(9-21,21-19,21-18)1古賀穂(早稲田大)

女子シングルス
橋本由衣(NTT東日本)2(21-23,21-18,21-9)1大堀彩(トナミ運輸)
齋藤栞(ACT SAIKYO)2(21-17,16-21,21-10)1水井ひらり(ふたば未来学園高)
峰歩美(再春館製薬所)2(21-18,19-21,21-15)1林樂(ACT SAIKYO)
三谷美菜津(NTT東日本)2(21-13,21-13)0漆ア真子(山陰合同銀行)

男子ダブルス
星野翔平/西川裕次郎(NTT東日本)2(24-22,22-20)0松居圭一郎/竹内義憲(日立情報通信エンジニアリング)
橋本博且/佐伯祐行(福井県スポーツ協会)2(21-15,21-8)0小倉由嵩/三橋健也(日大)
古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)2(21-11,24-22)0東野圭悟/渡部大(JR北海道)
浦井唯行/三浦昂(丸杉)2(21-12,21-17)0岡村洋輝/小野寺雅之(日本ユニシス/早稲田大)

女子ダブルス
櫻本絢子/畑祐紀子(ヨネックス)2(21-16,21-19)0本田恵利奈/清水望(日立化成)
川島里羅/尾ア沙織(NTT東日本)2(21-11,21-13)0久後あすみ/横山めぐみ(山陰合同銀行)
栗原文音/篠谷菜留(日本ユニシス)2(21-19,24-26,21-18)1志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)
東野有紗/中西貴映(日本ユニシス)2(22-24,21-18,21-14)1曽根夏姫/保原彩夏(ヨネックス)

混合ダブルス
三橋健也/篠谷菜留(日大/日本ユニシス)2(21-18,28-26)0●権藤公平/栗原文音(トナミ運輸/日本ユニシス)
西川裕次郎/尾ア沙織(NTT東日本)2(21-14,21-18)0藤巻嵩寛/河崎綾佳(AC長野パルセイロBC/七十七銀行)
保木卓朗/永原和可那(トナミ運輸/北都銀行)2(21-15,21-15)0浦井唯行/宮浦玲奈(丸杉/ヨネックス)
山下恭平/東野有紗(日体大/日本ユニシス)2(6-21,21-17,21-14)1鈴木大裕/今井優歩(東北マークス/ACT SAIKYO)

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