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中国に1−3、準優勝![トマス杯]
2018年5月27日(日)NetNews

 5月27日にタイ・バンコクで開催された「トマス杯・ユーバー杯2018」最終日は、トマス杯決勝戦の日本対中国が行なわれた。
中国は、今大会にはシングルスにリオ五輪金メダリストのェ龍、全英王者の石宇奇、そして林丹を主軸におき、ダブルスも世界王者の張楠/劉成 と、李俊慧/劉雨辰で挑む。どの選手・ペアも世界ランキングでは一桁台だけに、日本にとっては最大の難関となった。
試合前に円陣を組んだ日本
 2大会ぶりの優勝に、まず挑んだのが第1シングルスの桃田賢斗。対するのはェ龍。桃田は「ネット前のプレーが生命線だと思ったので、自分らしく踏み込めたのがよかった」と、 得意のヘアピンでェ龍を苦しめ、結果は21-9,21-18で桃田のペースで勝利する。
 第1ダブルスの井上拓斗/金子祐樹は劉成/張楠と対戦。相手の強打に押されて1ゲーム目は10-21、リズムを取り戻しかけた第2ゲームも主導権を握るまでにはいかず18-21のストレートで敗れ、勝敗は1−1となった。
 第2シングルスは昨日健闘した西本拳太。決勝の相手は石宇奇。全英王者に対して攻撃のチャンスをつかめず、第1ゲーム12本で封じられる。第2ゲームもラリーで食らいついたが、勝負強さや経験値では一枚上手の相手に 17オールから連取され、敗戦、1−2と後がなくなった。
 第2ダブルスはサプライズオーダーの園田啓悟/渡辺勇大。李俊慧/劉雨辰に対して相手の強打にも臆せず立ち向かい、第1ゲームを21-17で制したが、 2ゲーム目は19-21, 3ゲーム目は20-22で惜敗。
1−3で中国の壁を破れず準優勝に終わった。
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前回王者を撃破!世界一へ王手![トマス杯]
2018年5月21-26日(土)NetNews

 5月25日にタイ・バンコクで開催された「トマス杯・ユーバー杯2018」6日目は、トマス杯決勝トーナメント準決勝の日本対デンマークが行なわれた。
 準決勝は、前回のトマス杯王者・デンマークと対戦した。両国にとってカギとなる第1シングルス。 日本は桃田賢斗、そしてデンマークは世界王者のビクター・アクセルセンが登場。同世代のライバルが、国の威信をかけた大舞台で2年ぶりに激突した。
第1ゲームはともに一球一球に気迫のこもったラリーを展開し、世界王者にもまったく引けを取らない質の高いショットでポイントを重ね21-17で先制する。
第2ゲームは桃田のペース。ネット勝負で主導権を握ると、鋭い攻撃も決めて21-9。日本にとって貴重な一勝を手にした。
 第1ダブルスの園田啓悟/嘉村健士はボー/ピーターセンに苦戦。先手で得意な形に持ち込みたかったがベテランのボーが一枚上手で18-21落とす。 続く第2ゲームも15本で封じられ敗戦。日本は1−1で第2シングルスに進む。
 負ければ苦しい状況に追い込まれる日本だったが、西本拳太が持ち味のねばり強さを披露。前回大会でデンマークの優勝に貢献したH・K・ヴィテンフスに対し、 第1ゲーム21-19と制した。第2ゲームも、我慢強くラリー勝負、疲れが見える相手がアウトミスを連発。終始西本がペースをつかみ最後は21-12に抑えてストレート勝利。日本が2−1で王手をかけた。
 第2ダブルスには中4日で試合に挑む井上拓斗/金子祐樹。第1ゲームはレシーブからチャンスを作り21-17で制したが、第2ゲーム14-15の接戦から相手に抜け出されると16-21で落とす。 ファイナルゲームも攻撃につなげられず1時間17分の熱戦を落とし、勝負の行方は第3シングルスに持ち込まれた。
 第3シングルス。常山幹太は初対戦となるヤン・O・ヨルゲンセン。ラリーに持ち込んで先行、中盤14-16と逆転されても我慢勝負。得意の形でポイントをつかんで21-18で制した。
ラリー勝負で勝機をねらうと、長いラリーにしびれを切らしたのがヨルゲンセン。その間隙で一気に16-7まで点差を広げ、最後は21-10で振り切った常山が、日本を決勝に導く会心の勝利を飾った。


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フランスを下し準決勝進出![トマス杯]
2018年5月25日(金)NetNews

 5月24日にタイ・バンコクで開催された「トマス杯・ユーバー杯2018」5日目は、トマス杯決勝トーナメント準々決勝の日本対フランスが行なわれた。
 前回大会でベスト8に終わった日本男子。優勝した2014年以来、2大会ぶりのメダルをかけて臨んだ第1シングルスは、 4試合連続出場の桃田賢斗、ブライス・レベルデスと対戦した。
桃田は試合序盤から主導権を握って試合を進め、第1ゲームを13本、第2ゲームも11本で制して、まずは1勝。
 第1ダブルスも同じく4試合連続出場となった園田啓悟/嘉村健士が登場。パワーある相手ペアに対してドライブ戦から自分たちの攻撃につなげて得点を奪う。 第1ゲーム21-15で先制し、第2ゲームも鋭い攻撃を連発。21-9で完封し、日本が2連勝で一気にメダルに近づく。
 第2シングルスは予選リーグ・香港戦で悔しい黒星を喫した坂井一将。チームの準決勝進出を決める1勝をあげたかったが、 なかなかリズムをつかめず、第1ゲームを奪われると、第2ゲームも19-21で敗れた。
 2−1となった日本、第2ダブルスの遠藤大由/渡辺勇大がフランスの勢いを止めた。 強引に攻め込む相手をうまくかわしながら第1ゲームを21-17で奪うと、第2ゲームも攻撃をしのぎ、勝負所でスピードを上げて21-18で勝利をつかんだ。
 この勝利で日本はフランスを3−1で撃破。準決勝進出を決め、2大会ぶりのメダルを確定させた。
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台湾を撃破!日本が予選1位通過![トマス杯]
2018年5月23日(水)NetNews

 5月22日にタイ・バンコクで開催された「トマス杯・ユーバー杯2018」4日目は、トマス杯予選リーグ・グループCの日本対台湾が行なわれた。
 グループC最大のライバルである台湾と激突した日本。第1シングルスの桃田賢斗は世界ランク6位の周天成との勝負。 その第1ゲームは、桃田が序盤から積極的に仕掛けて21-12で先制。しかし第2ゲームはスピードを上げた周天成に18-21。 ファイナル勝負は中盤まで競り合ったが、後半主導権を握ったのが桃田だった。21-16で74分の試合を制した。

 第1ダブルスは、前日のドイツ戦で黒星を喫した園田啓悟/嘉村健士。パワーが強い台湾ペアにしっかり応戦。 ドライブ戦に持ち込み、2−0で勝利。
 第2シングルスの西本拳太の相手は世界ランクで上回る王子維。第1ゲームを21-18で奪うと、2ゲーム目は攻撃を仕掛けてそのまま2−0の ストレートで封じ込んだ。
 勝利が確定した日本は、第2ダブルスの遠藤大由/渡辺勇大がペアを組み替えてきた王齊麟/楊博涵をストレートで撃破。
 第3シングルスの常山幹太も11本、18本で下し、シード国の台湾を5−0で制し、予選リーグ1位通過を決めた。
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日本がドイツとの接戦を制す![トマス杯]
2018年5月22日(火)NetNews

 5月22日にタイ・バンコクで開催された「トマス杯・ユーバー杯2018」3日目は、トマス杯予選リーグ・グループCの日本対ドイツが行なわれた。
 初日の香港戦を勝利した日本男子は、第2戦でドイツと対戦。第1シングルスに登場した桃田賢斗は、スピードある相手の攻撃をしのいで第1ゲーム先制。 第2ゲームも中盤以降にリードを広げ、2−0のストレート勝利をつかんだ。
 第1ダブルスは世界ランク6位の園田啓悟/嘉村健士、しかし・・・。ドイツ一番手ペアのアグレッシブな攻撃に対し、持ち味のドライブで押し返せず、 日本ペアはドライブ勝負で優位に立てずファイナルゲームも19-21で敗戦。
 勢いづくドイツの流れを断ち切ったのは第2シングルスの西本拳太。第1ゲームは攻撃を仕掛けてくる相手を封じて21-18で先制。第2ゲームは8本で失ったが、 ファイナルゲームは、再び主導権をつかんで逆に8本で勝利し、第2ダブルスにつないだ。

 第2ダブルスには、この試合が初戦となる遠藤大由/渡辺勇大。第1ゲームは短いラリーから相手にポイントを奪われ、16-21と先制を許してしまう。 さらに、第2ゲームも流れがつかめず、苦しい展開が続いた。しかし17-19から20オールに持ち込むと、最後は堅いレシーブで逆転に成功し、ファイナルゲームにもつれた。 最後は遠藤/渡辺が抜け出し21-18で勝利。
 第3シングルスも、今大会初出場となった常山幹太が、ベテランのマーク・ツウィーベラーにファイナル勝負で勝利し、5時間を超える接戦を日本が4−1でモノにして リーグ2勝目をつかんだ。
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日本が香港を破り白星スタート![トマス杯]
2018年5月21日(月)NetNews

 世界の国・地域を決める『トマス杯・ユーバー杯2018』が、5月20日にタイ・バンコクで開幕した。
男女ともに世界一をめざす日本代表は、ト杯予選リーグ・グループCの日本男子が登場。台湾、香港とアジアの強豪と同じグループに入った日本男子は初戦で香港で激突した。
 第1シングルスは4年ぶりのト杯出場となった桃田賢斗。世界ランク10位の伍家朗に対し、第1ゲームはシャトルコントロールに悩まされ15-21。 しかし、第2、3ゲームはしっかり修正し、本来の動きを取り戻し、ファイナルゲーム21-15で制した。
 第2ダブルスには園田啓悟/嘉村健士が登場。ペアを組み替えてきた相手に対し第1ゲームを先制すると、第2ゲームも得意のドライブ戦からポイントを重ねて勝利をもぎとる。
 勝てば日本の勝利が決まる第2シングルスは、世界ランクでも10位台に浮上している西本拳太。パワーのある相手に対して、持ち味のねばり強いラリーで主導権を握るり、 第1ゲーム21-18で先制。第2ゲームも21-11で振り切って勝利し、日本のリーグ戦初勝利が確定した。
 第2ダブルスの井上拓斗/金子祐樹は、この流れをしっかり引き継ぎ2−0で勝利を手にしたが、第3シングルスの坂井一将は香港の若手選手に0−2で敗戦。
5−0の完勝とはいかなかったが、4−1で勝利をつかみ白星スタートを切った。
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トマス杯:バドミントン世界一の国・地域を決める団体戦として最も権威ある大会。 ト杯は1939年に国際バドミントン連盟(現世界バドミントン連盟)会長のジョージ・トーマス卿(全英OP21回優勝)が大会の開催を進め、 優勝トロフィーを寄贈。大会名にその名がつけられた。
1941年に初開催を予定していたが、第2次世界大戦のために延期。1948-49年に念願の第一回トマス杯が開催された。84年に男女同時に開催、86年から2年に一度の開催(それまでは3年に一度)となった。
試合形式:2ダブルス、3シングルスで、世界ランキングの高い順に試合が行なわれる。試合の種目順はオーダーによって変わる。
(種目順の例:第1単→第1複→第2単→第2複→第3単)。 予選リーグは5試合すべてを行ない、決勝トーナメント・準々決勝以降は先に3試合を制した国・地域が勝利。単複兼ねて出場することができる。

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