【5/31朝刊】桃田決勝へ! 奈良岡3位(日本RC)
2017年日本ランキングサーキット大会(埼玉県さいたま市)、30日(火)は各種目準決勝が行なわれた。
男子シングルスは、桃田賢斗(NTT東日本)は、武下利一(トナミ運輸)と対戦。第1ゲームは21-15。桃田から小さなガッツポーズが出た。
第2ゲームは武下がリードする展開から、桃田が追いつき14-14。互いに精度の高いショットと鋭いスマッシュ、高度なネットプレーで会場を沸かせ、
桃田が20-17とマッチポイントを握る。しかし、武下は集中力を切らさず攻めて20-19。最後は武下のセンターからのスマッシュがネットにかかってゲームオーバー。
桃田はこの日一番の大声で「ヨッシャー!」と叫んでガッツポーズ。喜びを爆発させた後は、体育館の四方に深く礼をしてコートを去った。
高校1年生にしてナショナルB代表の奈良岡功大(浪岡高)は、A代表の上田拓馬(日本ユニシス)に挑んだ。第1ゲームは奈良岡、第2ゲームは上田が奪い、
勝負はファイナルゲームへ。最後は奈良岡が上げそこなったロブを、上田が渾身のスマッシュ。1時間22分に及ぶ激闘を、雄叫びとガッツポーズでしめくくった。
女子部員が2名のトナミ運輸。その二人、大堀彩と仁平菜月による同チーム対決は互いを知り尽くす同士の長いラリーが続いた。
第1ゲームは、仁平の積極的な攻撃で21-16で先取。第2ゲームも仁平が20-18とマッチポイント。しかし、富岡高校の先輩でもある大堀が意地を見せて20-20へ。
結末は、仁平が大堀のボディにスマッシュを打ち込み23-21。昨年はベスト8に終わった大会で決勝進出を果たした。
単複でベスト4進出の"二刀流"松本麻佑(北都銀行)を迎え撃つのは、昨秋の全日本社会人準優勝の齋藤栞(ACT SAIKYO)。第1ゲームは松本のミスが重なり、
21-7と齋藤が先取。第2ゲームはアウトを出さなくなった松本が21-19で取り返す。しかし、齋藤はファイナルゲームの序盤からミスなく得点を重ねて点差を離し、
最後は松本のネットミスでゲームオーバー。
男子ダブルスは、古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)が第1シードで優勝候補の井上拓斗/金子祐樹(日本ユニシス)と対戦。序盤から激しく攻め合う高速ラリーの第1ゲームは、
24-22で井上/金子が奪う。しかし、古賀/齋藤はひるまず前に詰め、上からシャトルをとらえて決めにいく。第2ゲームは21-15、ファイナルゲームは21-16と、
第1シードの先輩ペアを圧倒。桃田賢斗に続き、NTT東日本勢が単複で決勝進出を果たした。
台風の目、サウスポーペアのサウスポーペアの小林優吾/下農走(トナミ運輸)は、大嶋一彰/山ア裕太(日立情報通信エンジニアリング)と対戦。
第1ゲームはコンビネーションが冴えたものの、追いつかれる展開から21-23で失う。第2ゲームは、大嶋/山アが重いスマッシュを次々と叩き込み、
わずか8本で決着をつけた。
永原和可那/松本麻佑(北都銀行)と新玉美郷/渡邉あかね(NTT東日本)は、ナショナルB代表ペアの対決。第1ゲームは、21-16で永原/松本が奪った。
激しく攻め合い続ける第2ゲーム、新玉/渡邉が20−18でゲームポイントを握るが、そこから4連続得点を奪われ、20-22でゲームオーバー。
昨年は準決勝で敗退した永原/松本が決勝進出を果たした。
ナショナルB代表の篠谷菜留/星千智(日本ユニシス)は、今年からペアを組む松田蒼/荒木茜羽(岐阜トリッキーパンダース)にストレート勝ち。
第2ゲームはレシーブが浅くなったところを攻め込まれてリードされるが、小宮山元監督の「強気!」「守りじゃない!」「前で勝負!」の指示どおりに攻め返し、
16-16から逆転。二人で絶叫して抱き合い、喜びを爆発させた。
ここまで3試合すべてストレート勝ちの米元優樹/米元陽花(宇部興産/ACT SAIKYO)。大嶋一彰/木戸よし美(日立情報通信エンジニアリング/七十七銀行)との準決勝は、
序盤から兄妹の持ち味とコンビネーションが光り、14本、14本のストレート勝ち。
混合ダブルスの台風の目、サウスポー同士の金子祐樹/中西貴映(日本ユニシス/早稲田大)は、第1シードを倒して勢いに乗る浦井唯行/横山めぐみ(丸杉/山陰合同銀行)と対戦。
ベンチでは早川賢一コーチがサービス時の立ち位置から細かくアドバイス。大学生の中西がよく応え、勝負はファイナルゲームに突入。金子/中西は常にリードされる苦しい展開から、
シンプルかつ積極的なプレーで逆転勝ち。若き異色ペアの快進撃は最終日まで続く。
【5/30朝刊】桃田 奈良岡4強入り!(日本RC)
2017年日本ランキングサーキット大会(埼玉県さいたま市)、29日(月)は各種目準々決勝が行なわれた。
男子シングルスは、前日、第1シードの坂井一将(日本ユニシス)を倒した大学3年生の古賀穂(早稲田大)が、復帰戦を順調に勝ち上がる桃田賢斗(NTT東日本)と対戦。
第1ゲームはリードを奪う場面もあり、19本まで食らいつくも、第2ゲームはミスが重なり7本でゲームオーバー。桃田は第1ゲームを奪うと「ヨシッ!」と声を出すなど、
気合十分のプレーだった。
武下利一(トナミ運輸)は小野寺裕介(日本ユニシス)に、上田拓馬(日本ユニシス)は丸尾亮太郎(日立情報通信エンジニアリング)に、
ともにS/Jリーガー同士の対決をファイナルゲームで制して準決勝進出。高校1年生の奈良岡功大(浪岡高)は社会人の常山明良(三菱自動車京都)をストレートで下し、
高校生で唯一のベスト4入りを決めた。
女子シングルス、単複でベスト8入りの"二刀流"松本麻佑(北都銀行)が、第2シードの峰歩美(再春館製薬所)に勝利。低いクリアーで押し込み、高い打点からのスマッシュ、
ダブルスで鍛えた強烈なプッシュでストレート勝ち。ともに高校卒1年目の同い年対決、仁平菜月(トナミ運輸)と大家夏稀(NTT東日本)は、ファイナルゲームの末に仁平が勝利。
第1シードの大堀彩(トナミ運輸)も、ファイナルゲーム22-20の激闘で下田菜キ美(広島ガス)に勝利。準決勝では大堀と仁平の同チーム対決となる。
齋藤栞(ACT SAIKYO)は、仲井由希乃(再春館製薬所)から第1ゲームを25-23で奪うと、第2ゲームも集中力を切らさず11本でゲームオーバー。
男子ダブルスは、ベテランの橋本博且/佐伯祐行(福井県立南特別支援/福井県体育協会が古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)に1−2で敗れた。
今大会絶好調、第1シードの井上拓斗/金子祐樹(日本ユニシス)は伊東克範/小林晃(金沢学院クラブ)に快勝。大嶋一彰/山ア裕太(日立情報通信エンジニアリング)は、
高校選抜王者・金子真大/久保田友之祐(ふたば未来学園高)の挑戦を2−0で退けた。サウスポーペアの小林優吾/下農走(トナミ運輸)は、この日も抜群の配球と
コンビネーションで勝利。男子ダブルスの台風の目となっている。
4試合中3試合がS/Jリーガー対決となった女子ダブルス。第1シードの永原和可那/松本麻佑(北都銀行)は、高校卒2年目と1年目の志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)と対戦。
2−0で振りきった。この結果、松本は単複でベスト4進出となっている。
新玉美郷/渡邉あかね、川島里羅/尾ア沙織のNTT東日本対決は、先輩ペアの新玉/渡邉に軍配。
連覇をねらった櫻本絢子/高畑祐紀子(ヨネックス)は、篠谷菜留/星千智日本ユニシス)にストレート負け。松田蒼/荒木茜羽(岐阜トリッキーパンダース)の新ペアは、
大学生の加藤美幸/柏原みき(筑波大)に快勝した。
混合ダブルスは、浦井唯行/横山めぐみ(丸杉/山陰合同銀行)が、第1シードの高階知也/江藤理恵(トリッキーパンダース/岐阜トリッキーパンダース)に勝利。
第2シードの米元優樹/米元陽花(宇部興産/ACT SAIKYO)は、伊東克範/中村麻裕(金沢学院クラブ/ACT SAIKYO)に、サウスポー同士の金子祐樹/中西貴映(日本ユニシス/早稲田大)
は伊東克範/中村麻裕(金沢学院クラブ/ACT SAIKYO)に共にストレート勝ち。
大嶋一彰/木戸よし美(日立情報通信エンジニアリング/七十七銀行)は西川裕次郎/宮浦玲奈(法政大)の棄権により、準決勝進出となった。
【5/29朝刊】桃田賢斗が復帰2勝目!(日本RC)
2017年日本ランキングサーキット大会(埼玉県さいたま市)、28日(日)は各種目2回戦と17位決定戦(1回戦の敗者同士の対戦)
が行なわれた。
第1シードの坂井一将(日本ユニシス)が、大学生の古賀穂(早稲田大3年)にストレートで敗れる波乱。
第2シードの上田拓馬(日本ユニシス)は今春入社した同チームの新人・渡邉航貴に食らいつかれたが、最後はきっちり得点を重ねて勝利した。
出場停止処分からの復帰で注目を集める桃田賢斗(NTT東日本)は、小野寺雅之(早稲田大1年)と対戦。今春の関東大学春季リーグで大活躍した新鋭を、
落ち着いたラリーで退けた。シャトルをぶつけた後は、相手と目が合うまで待ってから謝るなど、コートマナーのよさも際立っていた。
ナショナルB代表同士の対決、奈良岡功大(浪岡高)と下農走(トナミ運輸)は、高校生1年生の奈良岡がストレート勝ち。準々決勝進出を決めている。
女子シングルス、前日の1回戦で第4シードの橋本由衣を倒した大家夏稀(NTT東日本)、素早いフットワークとスピードあふれるプレーが光り、
大学生の嶺井優希(龍谷大)に勝利した。
第1シードの大堀彩(トナミ運輸)は、香山美帆(筑波大)に快勝。昨年準優勝の漆ア真子(山陰合同銀行)は、ダブルスが本職の松本麻佑(北都銀行)にストレート負け。
松本の高さとパワーとスピードの前に、7本、16本に封じ込められた。
峰歩美(再春館製薬所)は2-1で山本紗椰(岐阜トリッキーパンダース)を下した。
男子ダブルスは、桃田と同じく今大会が処分明けの復帰戦となる古賀輝(NTT東日本)は同チームの齋藤太一と大学時代からのペアで、この日も抜群のコンビネーションを披露。
大学2年生の小倉由嵩/三橋健也(日本大)に力の差を見せつけた。
第1シードの井上拓斗/金子祐樹(日本ユニシス)は、S/Jリーガーの東野圭悟/渡部大(JR北海道)に危なげなく勝利。ベテランの橋本博且/佐伯祐行(福井県立南特別支援/福井県体育協会)は
高野将斗/塚本好喜(日立情報通信エンジニアリング)に、サウスポーペアの小林優吾/下農走(トナミ運輸)も大関修平/川端祥(中央大)にストレート勝ちで、準々決勝進出を決めた。
女子ダブルスは、第1〜4シードが勝ち上がった。第1シードの永原和可那/松本麻佑(北都銀行)は、前日に社会人ペアを倒している永井瀬雰/水井ひらり(ふたば未来学園高)を
スピードとパワーで圧倒、わずか25分で退けた。
昨年のチャンピオン、第2シードの櫻本絢子/高畑祐紀子(ヨネックス)は、小野菜保/仲井由希乃(再春館製薬所)との厳しい展開が続いても攻めの気持ちを切らさず2-0で勝利。
第3シードの加藤美幸/柏原みき(筑波大)は毛利未佳/野田千遥(龍谷大)の大学生対決を制し、第4シードの川島里羅/尾ア沙織(NTT東日本)は、
コンビネーションと精度の高いショットで宮浦玲奈/勝俣莉里香(法政大)を下した。
混合ダブルスは、高階知也/江藤理恵(トリッキーパンダース/岐阜トリッキーパンダース)が松村健太/篠田未来(JTEKT/日立化成)に、
第2シードの米元優樹/米元陽花(宇部興産/ACT SAIKYO)が松居圭一郎/松山奈未(日立情報通信エンジニアリング/再春館製薬所)にストレートで勝利。
第4シードの岡村洋輝/篠谷菜留(日本ユニシス)は第1ゲームを奪うも、サウスポー同士の金子祐樹/中西貴映(日本ユニシス/早稲田大)に逆転負けを喫した。
【5/28朝刊】桃田賢斗が復帰戦で圧勝!(日本RC)
5月27日(土)、2017年日本ランキングサーキット大会(埼玉県さいたま市)が開幕した。
日本ランキング上位選手が出場するこの大会は、若手の登竜門という意味合いもあり、注目を集めている。
大会初日は各種目1回戦が行われた。
【男子シングルス】
違法賭博問題による処分が明けた桃田賢斗(NTT東日本)が公式戦に復帰。第1ゲームは序盤から精度の高いプレーで和田周(JTEKT)を圧倒。
ネットプレー、鋭いスマッシュも冴え渡り、2-0で復帰後初勝利を手にした。
今春、青森、浪岡中学校から浪岡高校へと進学した日本B代表の奈良岡功大は昨年と同じ堀川善生(東北マークス)と対戦。
昨年はファイナルまでもつれ込んだ相手に対し、ストレートで勝利。成長した姿を見せた。
【女子シングルス】
大堀彩_(トナミ運輸)2(18-21,21-15,21-1)1林樂(埼玉栄高)
小林美紀(山陰合同銀行)2(19-21,23-21,23-21)1川上紗恵奈(北都銀行)
野尻野匡世(日立化成)2(21-15,13-21,21-7)1橋明日香(ふたば未来学園高)
【男子ダブルス】
第3シードの渡邊達哉/権藤公平(トナミ運輸)が棄権した。それ以外のシード選手は順当に勝ち上がった。
違法賭博問題による処分が解除され、今大会が復帰戦となる古賀輝(NTT東日本)は、男子シングルスと男子ダブルスの2種目にエントリー。
男子シングルスでは初戦敗退を喫したが、齋藤太一と組むダブルスでは2回戦進出を果たしている。
小林優吾/下農走(トナミ運輸)2(30-29,21-14)0星野翔平/藤野琢人(NTT東日本)
橋本博且/佐伯祐行(福井県立南特別支援/福井県体育協会)2(21-18,21-15)0松丸一輝/西川裕次郎(NTT東日本/法政大)
山田和司/米田健司(日本ユニシス/トリッキーパンダース)2(28-26,12-21,21-19)1西澤潤/和田周(JTEKT)
古賀輝/齋藤太一(NTT東日本)2(21-14,21-8)0牧野公亮/山村駿介(JR北海道/日立情報通信エンジニアリング)
【女子ダブルス】
第1〜4シードが順当に勝ち上がった女子ダブルス。昨年優勝の櫻本絢子/畑祐紀子(ヨネックス)は勝利したものの、
同じチームの新人ペア、曽根夏姫/保原彩夏にファイナルゲームまで食らいつかれた。再春館製薬所の次代を担うペア、
志田千陽/松山奈未は、高校選抜準優勝の齋藤夏/吉田瑠実(埼玉栄高)と対戦。第1ゲーム序盤は接戦となるも、
徐々にスピードとパワーを上げて圧倒。2-0で勝利した。
【混合ダブルス】
昨年準優勝の高階知也/江藤理恵(トリッキーパンダース/岐阜トリッキーパンダース)、同じく3位の米元優樹/米元陽花(宇部興産/ACT SAIKYO)
が勝利。高階/江藤は福井剛士/小池織恵(東京)にねばられたが、振りきった。兄妹ペアの米元優/米元陽は、
持ち味の攻撃力とコンビネーションで高橋且磨/木村瞳(BC千葉/JAとうかつ中央)を圧倒した。