【トマス杯ダイジェスト】
優勝候補の中国、前回優勝の日本が準々決勝で敗戦。戦国時代を予感させる男子は、インドネシア、マレーシア、韓国、デンマークが準決勝に勝ち残った。
先に決勝の切符を手にしたのはインドネシア。柳延星/李龍らを擁する韓国に王国復活をねらうインドネシアが奮起。
第1シングルスこそ韓国の孫完虎が先制したが、ここからインドネシアが3連勝。
続いて行なわれたマレーシアとデンマークの準決勝は、デンマークの意地がマレーシアを上回った。
第1シングルスはリー・チョンウェイが1勝をつかむ。さらに第1ダブルスのゴーVS/タンWKもデンマークペアをストレートで破り、マレーシアがあと一歩に迫った。
しかし、ここから反撃の狼煙をあげたデンマーク。第2シングルスとなったH・K・ヴィテンフスがザイヌッディンを撃破。さらにアストルップ/ラスムセンが、
クーKK/タンBHとのファイナル勝負の激戦をモノにし、逆王手をかける。運命の第3シングルス、デンマークはエミル・ホルスト、マレーシアはチョン・ウェイフェン。
デンマークのトマス杯初優勝に向けて気迫のプレーを連発。第1ゲーム15本で奪うと、第2ゲームも18本で逃げ切って勝利。デンマークの決勝進出が決まった。
【ユーバー杯ダイジェスト】
日本は準決勝で前回大会4強の韓国に敗れ、2大会連続の決勝進出を逃した。第1シングルスから勢いに乗れなかった。奥原希望は世界ランク7位の成池鉉に対し、
2ゲームとも13本で敗退。
続く第1ダブルスは、ユーバー杯過去12戦で負けなしの強さを誇る橋礼華/松友美佐紀。世界ランク1位の2人の結果はファイナルゲームの末に敗退。
続く第2シングルスの山口茜は、韓国2番手の「延?と対戦。1ゲームを山口が奪った後の第2ゲーム、9-7となった時点で「延?がコートに倒れ、途中キケン。これにより日本は1-2とし、一縷(いちる)の望みをつないだ。
第2ダブルスの福万尚子/與猶くるみは、序盤から張藝娜/李紹希のパワフルな攻撃に押され敗戦。日本は1-3で敗れ、準決勝敗退が決定、日本は銅メダルを獲得した。
女子メダル、男子敗退
2016/5/20(朝刊)
バドミントンの団体世界一を決める国・地域別対抗戦の男子トマス杯と女子ユーバー杯は第5日の19日、中国・昆山で決勝トーナメントの準々決勝(3戦先勝方式)があった。
女子は35年ぶりの優勝を目指す日本がデンマークを3-0で破った。奥原希望(日本ユニシス)、高橋礼華、松友美佐紀組(同)、山口茜(再春館製薬)が快勝した。
3位決定戦は行われないため、4大会連続でのメダル獲得が確定した。20日の準決勝は韓国と対戦する。
▼試合結果
日本3-0デンマーク
奥原希望○2(21-11,21-18)0●Line KJAERSFELDT
松友美佐妃/高橋礼華○2(23-21,21-16)0●Christinna PEDERSEN/Kamilla RYTTER JUHL
山口茜○2(21-15,21-11)0●Mette POULSEN
男子は前回大会優勝の日本が、中国と並ぶ優勝候補で第2シードのデンマークに2-3で敗れ、4大会ぶりにメダルを逃した。
佐々木翔(トナミ運輸)と早川賢一、遠藤大由組(日本ユニシス)のリオデジャネイロ五輪代表勢がそろって敗れた。
▼試合結果
日本2-3デンマーク
佐々木翔●0(13-21,16-21)2○Viktor AXELSEN
早川賢一/遠藤大由●0(16-21,17-21)2○FMathias BOE/mads CONRAD-PETERSEN
上田拓馬○2(21-13,13-21,21-10)1●Jan O JORGENSEN
園田啓悟/嘉村健士○2(21-15,21-17)0●Kim ASTRUP/Anders Skaarup RASMUSSEN
武下利一●0(21-23,17-21)2○Hans-Kristian VITTINGHUS
男子、中国に0-5、予選2位通過
2016/5/19(ネット版)
5月18日の男子(トマス杯)グループリーグ第3戦は中国と対戦した。
第1シングルス佐々木が世界ランキング1位の選手、第1ダブルス早川・遠藤ペアが世界ランキング3位のペアと対戦。
それぞれファイナルゲーム80分を超える激戦となったものの敗退。
第3シングルス武下も世界ランキング6位の選手にファイナルゲームとなったものの敗退。深夜1時まで続いた試合も0-5
で敗れ、グループリーグ2位で決勝トーナメントに進出した。
▼試合結果(グループA)
日本(2勝1敗)0−5中国(3勝)
佐々木翔●1(22-20,17-21,12-21)2○CHEN Long
早川賢一/遠藤大由●1(19-21,27-25,15-21)2○FU Haifeng/ZHANG Nan
上田拓馬●0(18-21,8-21)2○LIN Dan
園田啓悟/嘉村健士●0(18-21,18-21)2○LI Junhui/ZHENG Siwei
武下利一●1(23-21,17-21,11-21)2○TIAN Houwei
女子、インドに逆転勝ち!予選1位通過
2016/5/19(朝刊)
5月18日に開催された世界国・地域別対抗戦トマス杯・ユーバー杯(中国・昆山)の4日目は、各予選リーグが行なわれた。
グループDの予選1位通過をかけ、日本女子は強豪のインドと対戦した。今年2月のアジア団体戦(インド・ハイデラバード)ではインドに5-0で完勝していたが、
前回不在だったサイナ・ネワールが今回はトップシングルスで登場。日本は奥原希望を起用しエース対決となったが、第1ゲームはサイナに奪われ、第2ゲームも
奥原の劣勢が続き、敗戦。スタートに失敗した日本は、続く山口茜もシンデュ・P.V.に0-2のストレートで敗れ、優勝候補が苦しい状況に追い込まれる展開。
しかし、ここから底力を発揮した日本女子。ダブルスのエース・橋礼華/松友美佐紀が、ペアを組み替えたインドのグッタ/ネラクリヒを速攻劇で退けた。
続く第3シングルスの佐藤冴香も29分で相手を仕留め、2-2のイーブンに引き戻した。
勝敗は、第2ダブルス・松尾静香/内藤真実のベテラン2人。第1ゲームを落とし、第2ゲームも後半までもつれる展開になったが、正念場を21-19で乗り切り
ファイナル勝負。すると9-9、12-12と中盤までどちらも譲らない展開の中、最後は巧みにポイントを重ねた日本ペア。相手のミスを見逃さずに17-14とリードし、
ここからは要所をしっかり締めて21-16で勝利ポイントをつかんだ。
激戦を勝ち抜いた日本は、リーグ3連勝を飾りグループD1位通過が決定。2勝1敗のインドは2位通過となった。
▼試合結果(グループD)
日本(3勝)3-2インド(2勝1敗)
奥原希望●0(18-21,6-21)2◯サイナ・ネワール
山口茜●0(11-21,18-21)2◯シンドゥ・P・V
橋礼華/松友美佐紀○2(21-11,21-8)0●グッタ/ネラクリヒ
佐藤冴香○2(21-7,21-14)0●Ruthvika Shivani GADDE
松尾静香/内藤真実○2(15-21,21-19,21-16)1●ポンナッパ/シンドゥ・P・V
※インド戦は、相手国に単複を兼ねる選手がいる関係で、1S→2S→1D→3S→2Dの順で試合が組まれた
女子も、オーストラリアに5-0!
2016/5/18(朝刊)
5月17日に開催された世界国・地域別対抗戦トマス杯・ユーバー杯(中国・昆山)の3日目。ユーバー杯・予選グループDの日本女子は、
オーストラリアと対戦し5-0で完勝。これで予選2連勝の日本女子は、決勝トーナメント進出を決めた。
次戦は18日(水)にグループD1位をかけてインドと対戦する。
▼試合結果
日本(2勝)5-0オーストラリア(2敗)
奥原希望○2(21-16,21-15)0●Hsuan-Yu Wendy CHEN
松尾静香/内藤真実○2(21-8,21-13)0●Leanne CHOO/Gronya SOMERVILLE
佐藤冴香○2(21-9,21-6)0●Joy LAI
松友美佐妃/高橋礼華○2(21-7,21-5)0●Hsuan-Yu Wendy CHEN/Tiffany HO
大堀彩○2(21-6,21-14)0●Jennifer TAM
メキシコに完封勝ち!男子予選突破を確定
2016/5/17(朝刊)
5月16日開催された世界国・地域別対抗戦トマス杯・ユーバー杯(中国・昆山)の2日目は、各予選リーグが行なわれた。
予選リーグ2戦目となるメキシコ戦に臨んだ日本男子は、相手が格下ということもあり、単複エースの佐々木翔、早川賢一/遠藤大由を温存するオーダーで臨んだ。
これにより、坂井一将(日本ユニシス)、保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)が起用され、初めてトマス杯のコートに立った。
佐々木に代わって登場した上田拓馬(日本ユニシス)がトップシングルスが快勝し好スタートを切った。続く第2シングルスの坂井一将も快勝、初白星をゲットした。
その余勢か武下利一も2−0で勝利。第2ゲームは18本まで追い上げられたが、要所を締めて日本の予選2勝目を決めた。
試合の勝敗が決まってからの出場となったダブルス陣は、園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸)が相手を一蹴。後輩でもある第2ダブルスの保木/小林も
ストレート勝ち。フレッシュな20歳ペアが、トマス杯初勝利をつかんでいる。
5−0でメキシコに快勝した日本は、予選リーグ2勝目をあげたことにより予選突破が確定。18日は、予選リーグ1位をかけて同じく全勝中の中国と対戦する。
※メキシコ戦は、相手国に単複兼ねる選手がいたため、1S→2S→3S→1D→2Dの順で試合が組まれた。
▼試合結果(グループA)
日本(2勝)5-0メキシコ(2敗)
上田拓馬○2(21-8,21-9)0●Lino MUNOZ
坂井一将○2(21-12,21-9)0●Job CASTILLO
武下利一○2(21-10,21-18)0●Luis Ramon GARRIDO
園田啓悟/嘉村健士○2(21-8,21-6)0●Job CASTILLO/Lino MUNOZ
保木卓朗/小林優吾○2(21-8,21-10)0●Lopez ANDRES/Luis Ramon GARRIDO
女子団体のユーバー杯はグループリーグ第1戦ドイツと対戦し、5試合すべてストレート勝ちの快勝で勝利した。
▼試合結果
日本5-0ドイツ
奥原希望○2(21-8,21-11)0●Fabienne DEPREZ
松友美佐妃/高橋礼華○2(21-13,21-3)0●Isabel HERTTRICH/Lara KAEPPLEIN
山口茜○2(21-10,21-14)0●Luise HEIM
福万尚子/与猶くるみ○2(21-9,21-12)0●Linda EFLER/Jennifer KARNOTT
佐藤冴香○2(21-11,21-15)0●Yvonne LI
日本男子が初戦勝利[トマス杯1次リーグ]
2016/5/16(朝刊)
5月15日に開催された世界国・地域別対抗戦トマス杯・ユーバー杯(中国・昆山)の初日は、各1次リーグが行なわれ、前回大会優勝を果たしている日本男子が登場した。
グループAの日本は、初戦で前回ベスト8のフランスと対戦。第1シングルスの佐々木翔(トナミ運輸)がファイナルゲームの接戦をモノにして白星スタート。
続く第1ダブルスの早川賢一/遠藤大由(日本ユニシス)は、第2ゲームこそデュースに持ち込まれたが、最後は23-23から2連取して勝利をあげた。
第2シングルスの上田拓馬(日本ユニシス)が終始ペースを握って相手を圧倒。2-0のストレート勝ちで日本の勝利を確定。
続いた園田啓悟/嘉村健士、武下利一(トナミ運輸)も白星を飾り、日本は5−0でフランスに勝利し、幸先のよいスタートを切った。
日本男子は16日、メキシコと対戦。ユーバー杯初戦となる日本女子はドイツと対戦する。
トマス杯・ユーバー杯とも16チームが4組に分かれて1次リーグを戦い、各組2位までが準々決勝に進む。
▼試合結果
日本 5-0 フランス
佐々木翔○2(21-6,17-21,23-21)1●トーマス・ルクセル
早川賢一/遠藤大由○2(21-18,25-23)0●カルメ/ラバー
上田拓馬○2(21-7,21-8)0●ルーカス・クレルボ
園田啓悟/嘉村健士○2(21-18,21-13)0●ケルサウディ/ミッテルヘイサー
武下利一○2(21-17,21-17)0●ルーカス・コルヴェ