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田児、桃田違法賭博、五輪絶望

【4/19共同】西本選手も代表除外 違法カジノ入店

 バドミントンの桃田賢斗選手(NTT東日本)らの違法賭博問題で、日本バドミントン協会は19日、日本協会の調査で新たに違法カジノ店入店を 申告したのは、日本A代表の西本拳太選手(中大)だったと発表した。同選手の日本代表の強化指定を外し、厳重注意処分を科した。
西本選手は違法カジノ店へ昨年2〜3月に2度行ったと説明した。賭博行為はしていないという。銭谷欽治専務理事は 「日本A代表の責任を重く受け止め、今回の処分にした」と話した。
 これまでにNTT東日本に所属する選手、OB計8人の賭博行為が発覚。日本協会は2014年度以降の代表選手、スタッフの106人を対象に、 違法カジノ店に行ったことがあるかどうかや、違法性の認識の有無について調査した。
 日本協会は、田児賢一選手を無期限の協会登録抹消とし、桃田選手に日本代表の強化指定解除と無期限の試合出場停止処分を科した。 関与の度合いが弱かった他の6人は半年〜1年間の出場停止などとしている。

【朝刊4/11】田児は解雇、桃田は出勤停止
 田児の再起は絶望的か

 NTT東日本は11日、違法カジノ店でバカラ賭博を行ったバドミントン男子のエース桃田賢斗(21)について、30日間の出勤停止処分を下したと発表した。
桃田らを賭博に誘い、常習性が高かった12年ロンドン五輪代表の田児賢一選手(26)は解雇となった。
 田児は8日の会見で「自分はどんな処分も受け入れる。2度とバドミントンができなくなることも覚悟している。桃田にもう一度チャンスを与えてやってください」 と話していたが、前日に日本バドミントン協会から無期限の登録抹消処分を受けており、所属もなくしたことで、再起に向けてはかなり厳しい状況に追い込まれた。
 NTT東日本はその他、賭博行為を行った6人を厳重注意処分、部長、副部長、総監督などのスタッフも厳重注意処分となった。 男子バドミントン部は半年間の対外活動自粛。監督責任を問い、バドミントン部の部長、副部長、総監督、監督を解任し、体制の刷新を図るという。
 日本バドミントン協会は10日の緊急理事会で桃田と田児の処分を決定し、田児は無期限の登録抹消、桃田は日本代表指定から除外、無期限の大会出場停止となった。 これにより、桃田は出場権獲得を確実にしていたリオデジャネイロ五輪出場の可能性は消滅した。

【各紙4/7-9】田児、桃田違法賭博、五輪絶望
【朝刊4/9】桃田、田児のほかに現役4人、OB2人が…

 違法カジノ店で賭博行為をしたバドミントン男子の日本のエース桃田賢斗(21)と、12年のロンドン五輪代表の田児賢一(26) =ともにNTT東日本=が8日、都内で謝罪会見を行った。
 NTT東日本の調査では、桃田、田児のほかに現役選手4人、OB2人の賭博行為が明らかとなった。日本代表選手も含む女子選手については、 カジノ店への入店や違法行為はなかったという。
 同社は引き続き社内調査を行い、週明けにも結果を公表する。1955年に発足し、男子は日本リーグ優勝18回を誇る名門だが、 榊原明総務人事部長は「重要な事態。これまでと同じ活動は難しい」との認識を示した。
 関与者のいなかった女子は五輪レースを戦っている選手もおり、当面、活動を継続するが、男子は活動自粛が濃厚。問題の広がりによっては、 今後、休部や廃部が検討される可能性もある。

【朝刊4/8】桃田、田児違法カジノ
 違法性が疑われる国内のカジノ店に出入りしていたことが判明したバドミントン男子の桃田賢斗(21)、田児賢一(26)が所属するNTT東日本は7日、 部員への事情聴取の中間報告を行い、2人がカジノ店に出入りし、賭博行為をしたことを認めたと発表した。 また、他の一部部員もカジノ店への出入りを認めたという。
 日本バトミントン協会の銭谷欽治専務理事はNTT東日本の報告を受けて、報道陣に対応し「非常に残念。真摯に受け止めて再発防止に努めたい。 心より謝罪申し上げたい」と、泣きながら頭を下げた。同社から伝えられた本人たちの状況についても明かし「2人とも事の重大さを認識し、 憔悴しきっている。ドクターも呼ぶような状況で、言っていることも2転3転しており、ヒアリングも慎重にやらざるをえない」と、説明した。
 日本協会は違法が認められた場合、厳しい処分を課す方針を固めており、世界ランク4位で五輪出場権獲得が濃厚な桃田について、 同専務理事は「見通しは非常に厳しい。(五輪派遣の)JOCへの推薦はできない」と、改めて話した。協会は10日に緊急理事会を開催し、処分を正式に決定する。

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