★ロンドン五輪「無気力試合」顛末
 バドミントンの女子ダブルスで、無気力試合は五輪史上に大きな汚点を残した。予選リーグ突破を 決めていた中国の於洋/王暁理ペアらがサーブをわざとネットに掛けるシーンが何度も繰り返されるシーンが テレビに流れた。観客からは大ブーイングが起こった。
 世界バドミントン連盟(BWF)はすぐに「意図的敗戦」を企てた4組を失格処分とする厳しい方針を出して幕引きを図った。 於洋/王暁理ペアは同じ中国の田卿、趙壼Qペアと準決勝で当たるのを避けて2位通過を狙ったのだった。
 この素早い措置は、ロンドン五輪後に20年五輪の実施競技を決めるプロセスが始まり、バドミントンは アジアや欧州の一部に偏っているため、悪いイメージが広まれば五輪競技からはずれる可能性があるからだ。 ロンドン五輪で外れた野球やソフトボールなどが復活を目指し、16年リオで最終候補にまで残った スカッシュなども採用の好機をうかがっている。
 IOC関係者は「夢を与えるはずのスポーツを冒涜した」と憤った。 「フジカキ」の銀メダル獲得で盛り上がったバドミントン競技、五輪競技としての岐路に立たされている。

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